内容説明
本書は、国鉄線として開業されることを期待されながら、未完成のまま中途で放棄された路線を対象として扱っている。
目次
名羽線
根北線
白糠線
興浜線
美幸線
芦別線
松前線
戸井線
大間線
長倉線〔ほか〕
著者等紹介
森口誠之[モリグチマサユキ]
1972年、奈良県に生まれ、大阪で京阪線と片町線を眺めながら育つ。1980年、宮脇俊三氏の著作に出会い、鉄道趣味の可能性を知る。府立四条畷高校鉄道研究部宴会部長、大阪市立大学鉄道研究会会長、関西学生鉄道研究会連盟委員長を歴任。1990年に京葉線東京駅でJR全線を、1992年に松本電気鉄道森口駅で私鉄全線を完乗。1993年からは学業のかたわら、海外を放浪すると共に、「とれいん工房」名義で鉄道同人誌の作成に乗り出す。2001年に『鉄道未成線を歩く私鉄編』(JTB)を刊行。JTB『鉄道廃線跡を歩く』シリーズにも参加。大阪市立大学大学院修了後、現在、会社勤務
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感想・レビュー
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はばたくキツネ
1
全国に存在する国鉄時代の未成線を、成立過程から計画中止に至るまでの歴史的経緯や、取材に基づいた2002年現在の様子など、多角的に検証した名著。全国、なのだが半分ほどは北海道の路線であることに苦笑。我が国の鉄道史の概略などを交えながら、資料を漁り実地へ足を運び、各未成線を徹底的に検証しているので、単なる紀行本に留まらず、鉄道史の学術書としても価値があるだろう。2012/02/08
kuni
0
鉄道全盛の時代に計画され、建設途中で取りやめになったトンネル等の遺構。廃線跡だけでなく、途中取りやめの路線についても沢山の遺構があることに驚いた。 太平洋戦争前から戦後にかけて、多数のお金をかけて、結局使われなかった施設。石炭の問題、自動車社会への移行など、見込み違いはあったかもしれないが、あまりにも判断が甘すぎる。責任を取らずなくなっていった先人たちは全く酷すぎる。知っている路線も掲載され、子供の時はいつかできるのかもワクワクしていたのは確か。ある意味、夢の跡を知る本。2021/10/17
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