内容説明
大阪市立大学が4年をかけて行った面接全調査のエッセンス。なぜ、路頭に迷うことになったのか、野宿生活者の規模は、いまや先進国都市で突出した日本。本書は今様「姥捨山」のドキュメントであり、中高年層にしわ寄せがきた最初の問題ととらえる。見て見ぬ振りをする「置き去り」。面白、おかしく語られる野宿者像を排して、空騒ぎの骨細社会に切り込む。
目次
1 市民のまなざし
2 座談会「野宿者とはだれか」(どこからくるのか;若者中心のヨーロッパ型、中高年のアジア型 ほか)
3 落層の足どり(聞き書き)
4 置き去り
5 日々の暮らし(聞き書き)
6 生きる
7 都市大阪の光と陰
8 不快の現実と向き合う
9 おわりに―中高年にしわ寄せがきた最初の問題
著者等紹介
森田洋司[モリタヨウジ]
1941年、愛知県生まれ。大阪市立大学大学院文学研究科教授、同大学都市問題資料センター所長、文学博士。厚生省(旧)「ホームレスの自立支援方策に関する研究会」委員、大阪市「野宿者(ホームレス)対策に関する懇談会」座長などを務める。専門は社会学・社会病理学
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感想・レビュー
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