地方都市再生論―暮らし続けるために

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  • サイズ B6判/ページ数 319p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784532490959
  • NDC分類 318.7
  • Cコード C3031

内容説明

昼間からシャッターを閉ざし、人影が途絶えた商店街。時折見かける人も高齢者ばかり。自己目的と化した行政主導の「地域活性化」では、賑わいを取り戻すことはできない。成功例の模倣や実現不可能な夢物語から卒業し、地域固有の特性・資源に目を向けよ。

目次

はじめに―地域の持続性を確かなものとするために
序章 誰のための地域活性化なのか
第1章 変わり行く時代・沈む地方
第2章 東京から地方への分配機能は持続可能なのか
第3章 煽られる地域間競争
第4章 住民の錯誤
第5章 行政の驕り
第6章 地方には地方の道がある
第7章 人口減少に耐えうる土台づくり
第8章 過疎の集落が持続性を備えるために

著者等紹介

藤波匠[フジナミタクミ]
株式会社日本総合研究所主任研究員。1992年東京農工大学農学研究科環境保護学専攻修士課程修了。同年東芝入社。1999年さくら総合研究所入社、2001年日本総合研究所調査部、2003年山梨総合研究所出向などを経て2008年から現職。主な研究領域は地域政策や環境政策(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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川越読書旅団

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地方都市活性化のいろは、行政・民間の失敗、実際に施工された活性化策の例が簡潔に語られ、同時にそれら情報を定量的・定性的に論理だって解説しており、これからの地方都市の在り方を考える際にとても参考になる内容。2015/12/15

tsuyoshi1_48

1
地方経済の抱える諸問題についての調査と論考。高度経済成長、人口増加社会を前提とした地域振興策がもはや限界に来ていることは明白であり、対応として著者は都市のコンパクト化、人口流出のダム構築、行政の役割見直し等の施策を提言します。「回る」適正サイズに縮小し、効率化を図るのは、右肩上がりではない人口減少社会のあらゆる場面での常道ですが、地方社会においては、未だ旧来の思考法に基づき利益誘導によって既得権益が温存されているのが実情。日本が世界の「限界集落」化しかねない今、日本全体に援用し得る示唆を多く含んだ一冊。2010/07/21

0
人口と産業を軸に地方都市の再生を行政などがどのように行っていくのかについて書かれている。地域別全産業業況判断DI(良い−悪い)の推移では2009年に凹みがあり、リーマンショックやサブプライムローンの影響で資源高になった影響があるとしている。集客産業については、人口の取り合いの愚行などについて書かれている。20歳代を中心に自らのライフスタイルを結婚前に行い、車がなくても暮らせる都市では老人も住みやすいなどの各年代での暮らしについて書かれている。豊田市の合併についてなども行政と絡めてかかれている。2014/10/01

east

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地方都市を再生するにはどうすればいいか考える本。商業圏が人口の減少とともに狭くなってきているのだから、行政の区分上の商業権も狭くして住商混合にしようという意見は面白かった。2013/05/07

渓流

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やがてやって来る人口オーナス社会への対処を如何にするか?その解決策を考えるのに一つの足場を与えてくれる好著。ただ、最後の鼬っぺの如き末尾は頂けない。限界集落を助ける方策が学校の存続だと、ヒントにもならない思い付きを書くな!2012/08/30

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