BEYOND SMART LIFE―好奇心が駆動する社会

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BEYOND SMART LIFE―好奇心が駆動する社会

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  • サイズ 46判/ページ数 352p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784532358624
  • NDC分類 302.1
  • Cコード C0030

出版社内容情報

■サル、シロアリ、宇宙、アフリカ、古代ローマ――2050年の社会課題の突破口を、京大の多様な知性と日立の未来社会研究が融合し探究!

■京都大学と日立製作所により「ヒトと文化の理解に基づく基礎と学理の探究」のため設立された日立京大ラボが、人口減少やシンギュラリティといった社会的課題解決に、本源を問う「大学の知」がどのように役立つかを探索するユニークなプロジェクトの成果をまとめる。

■継続的な京都大学の先生との対話から、2050年の日本が抱える社会課題(3つの喪失:信じるものがなくなる/頼るものがなくなる/やることがなくなる)を解決するヒントを、「不思議や未知なるものにわくわくする心」や「主体的に課題を問い、解決する力」と仮定。それらのヒントをベースに、「市民参加型の社会システムや社会インフラを構築すること」や「便利すぎない未完成な社会を許容し、多様な人財が社会貢献できる余白をつくること」といった将来に向けて大切にしたいことを提言する。

内容説明

(1)信じるものがなくなる、(2)頼るものがなくなる、(3)やることがなくなる―日本社会を覆う「三つの喪失」からの脱出に挑む知の冒険。

目次

第1章 三つの喪失(トリレンマ)
第2章 様々な視点によるトリレンマからの脱出のヒント
第3章 トリレンマからの脱出で大切にしたいこと
第4章 実践的な取り組み
第5章 特別対談「幸せ」を中心に未来社会をデザインする―2050年の社会課題克服へ、大学と企業が果たす役割
第6章 問う心を育て、生かす―大学と企業の役割
第7章 結言 「われわれとしての自己」から見た「アフターコロナ」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kan

4
2050年に社会は「信じるものがなくなる〈資本主義経済の先行きが不透明になる〉」「頼るものがなくなる〈企業や個人の活動はグローバル化し国家のあり方が問われる〉」「やることがなくなる〈人工知能による人間のシンギュラリティとアイデンティティの喪失〉」というトリレンマに遭遇するかもしれない。 特に興味深かったのは、不安というのは「主体性の欠如」であること。それは社会が求めるであろう「あるべき姿」を見失い自己の存在を認めるのが困難になることだ。科学や便利な世の中というのは果たして人を幸福にするのだろうか?2020/10/26

jackbdc

2
日立が勢いを取り戻したようで心強い。本書は京大との産学連携によるモノ。個性の強い者同士で良くぞここまで纏めたものだと敬服する。落としどころが”アナログ”観というのも嬉しいところ。一見逆張りのようにも見えるが、本質的な”人間理解”を重視していると感じた。どの口が言うか!というツッコミどころも無い訳では無いけれど。印象に残った点3つ、1.不安:人間関係と死だけ。2.企業:人間関係の支持母体という定義を如何に体現して行くのか。3.設計主義:”未来のデザイン”に背伸びや傲慢さを感じとってしまうのは偏見かなぁ。2021/10/08

アルミの鉄鍋

1
★3 各教授の話が面白かった。宇宙物理学の先生の今は知ばかりに目がいって情は無視されているもののあわれとのバランスが取りにくくなってると、視点の切り替えにもなった。2021/01/26

Atsumi_SAKURADA

1
「失われた20年」が「失われた平成」になりもっと失われ続けるいま、目指す社会像を更新すべく産学連携で科学・技術に先立つこれからの価値を模索する報告です。共同研究の報告もさることながら、定常経済下の産業の方針転換を企業が多分野の学者にいわば諮問しているような聞き取り部分は、なぜ社会に多様で自律的な学究の徒が必要なのかをこのご時世に改めて明示するかのようです。単なる成果本にとどまらず、誰しもがどこかに明日を構想する手掛かりを見出せる…かもしれない読み物です。2020/10/30

ryoⅠ

0
★★☆2021/05/30

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