出版社内容情報
自由市場は個人の利益と公益を分断する――格差拡大で生じる現代の諸問題への解決策を、人気経済学者がダーウィンの発想から提示。■昔のほうが、生活は豊かだった。社会の中間層には経済的活力があり、社会インフラはきちんとメンテナンスされていた。だが、その後何十年にもわたって経済成長率は大きく鈍り、中間層の時間当たり賃金は減少する一方で、CEOの賃金は10倍になった。富の格差は広がる一方だ。
■「経済学の父」とされるアダム・スミスは、自由な市場はすべての人にとっての最善を生み出すと考えた。だが、現実世界を見回すとスミスの「見えざる手」が機能していないように思える。むしろ、ダーウィンが観察したように、個々の動物の利益と、種としての大きな利益は深刻に対立している。
■このダーウィンの観察を、経済に応用したら、どんな世界が見えるだろうか。個人の利益と、社会全体の利益は、どうやってバランスさせればよいのだろうか。格差、教育、公共投資、貧困といった諸問題に対し、人気経済学者が解決策を提示する。
第1章 麻痺状態
第2章 ダーウィンの打ち込んだ楔(くさび)
第3章 テーブルの上に現金はない
第4章 「野獣を飢えさせろ」論――でもどの野獣を?
第5章 「地位的消費の野獣」のダイエット
第6章 加害者と被害者
第7章 効率化のルール
第8章 それはあなたのお金であり……
第9章 成功と幸運
第10章 すばらしいトレードオフ?
第11章 有害な活動への課税
第12章 リバタリアンの反論再考
ロバート・H・フランク[ロバートエイチフランク]
著・文・その他
若林 茂樹[ワカバヤシシゲキ]
翻訳
内容説明
人気経済学者が、自由競争の欠点をダーウィンの観察から鋭く指摘する!
目次
麻痺状態
ダーウィンの打ち込んだ楔
テーブルの上に現金はない
「野獣を飢えさせろ」―でもどの野獣を?
「地位的消費の野獣」のダイエット
加害者と被害者
効率化のルール
それはあなたのお金であり…
成功と幸運
すばらしいトレードオフ?
有害な活動への課税
リバタリアンの反論再考
著者等紹介
フランク,ロバート・H.[フランク,ロバートH.] [Frank,Robert H.]
コーネル大学ジョンソンスクールH・J・ルイス記念経営学教授および同校経済学教授。1966年ジョージア工科大学卒(数学専攻)。71年カリフォルニア大学バークレー校修士課程修了(統計学)、72年同大よりPh.D.(経済学)取得。72年よりコーネル大学にて教鞭を執る。2005年からニューヨーク・タイムズ紙にコラムを執筆している。ニューヨーク州イサカ在住
若林茂樹[ワカバヤシシゲキ]
一橋大学大学院修士課程修了。幼少期を米国で過ごす。国際金融、ストラクチャードファイナンス、都市開発業務等を経て、海外へのインフラ輸出支援業務に従事。(株)日本政策投資銀行勤務。1970年東京生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Hidekazu Asai
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