内容説明
大すきなジイちゃんが死んでしまった…。そのお葬式の日、あいつがぼくのまえにあらわれた。ボサボサ頭に、白いシャツ、カーキ色のズボン。ニヤニヤわらって、こういうんだ。「おい、走ろうぜ」―。大好きなひとを亡くした少年の、心優しく感動的な成長物語。新・童話の海第1回公募入選作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
BlueBerry
39
映画のゴースト/ニューヨークの幻にちょっと似ていた。短いので軽~くお勧め。2014/01/14
紫 綺
20
今、雪が降っています。でもあたたかい、心が。身内の死って、その人を引き継いでいくってことなのか。走って走って、宇宙へ駆け昇って星になっていく。・・・ゆめわかばさん、お薦めくださってありがとう。いいお話でした。2011/01/16
マツユキ
14
『兄ちゃんは戦国武将!』が面白かったので、この作品も。家族同然だった隣の家のおじいさんが亡くなり、小4の武は、会いに行かなかった事を後悔する…。よくあるお話ですが、武だけだはなく、それじれのおじいさんへの思い、そして、おじいさんの思いが丁寧に描かれていて、泣けます。素敵な夫婦。2019/08/16
とも
13
この時期は本屋でも図書館でも児童書が目につきます。そんな中出会った一冊。はじめから涙目で、ラストは涙…。イラストも良くてラスト二枚が私の涙の引き金に(笑)正直言うと大体想像がついてしまう内容…それでもこんなに泣けるのはきっと大人だからかも、と。児童書なのに?と思われるかもしれないけど 多分大切な人を失った経験がある人の方が心に響く気がします。それでもこの本を読んで泣いたり、大切なものに気付ける子供達がいて欲しいと願います。2014/08/23
雪丸 風人
12
「ジイちゃんはいつだって、ぼくの一番のみかただった」赤ん坊の頃からさんざん面倒を見てもらい、本当の家族じゃないけど、家族みたいな存在だったお隣のジイちゃん。主人公はそのジイちゃんのお葬式の合い間に、謎の少年に出会います。なぜだか主人公のことをよく知っている少年が彼に託したのは、ある約束を果たすためのちょっとした手助けでした。命のはかなさ、それと気持ちを伝えることの大切さを実感できる本ですね。「ジイちゃんはもう思い出の中にしかいないんだ」という言葉が切なくて心に残りました。(対象年齢は10歳以上かな?)2020/02/03