出版社内容情報
中国のバブルは、政府に保証されているからこそつぶれない――中国の先端ファイナンス研究者が解き明かす中国経済の真の実態。
内容説明
気鋭の中国人経済学者が、中央政府が主導し、地方政府、国有銀行、国有企業、業界も加わった、経済成長を最大の目標とし、バブルの形成・維持を「暗黙に保証」する仕組みこそが、中国のバブルの本質であることを鮮やかに分析。バブルは「暗黙の保証」によってセットされた時限爆弾であり、「暗黙の保証」をやめ、市場を経済の中心に据える仕組みへと改革できなければ、強靭な「剛性」バブルは最終的には崩壊せざるをえない、それは時間の問題だ、と警告する。
目次
無傷のデフォルト
破綻はひとつの選択肢(中国のシャドーバンキング問題)
損失を出せない住宅購入者
中国証券監督管理委員会への陳情
オルタナティブ金融イノベーション
成長エンジンの裏側―深刻な低迷
あり余る生産能力
フォーチュン500社から真に国際競争力のある企業へ
すべての信用の源泉―デフォルトとは無縁の政府
まじない師の統計
保証された破綻?暗黙の保証、海外の教訓
潮が引いたとき―改革をどう進めるか
著者等紹介
朱寧[シュネイ]
上海交通大学上海高級金融学院副院長、イェール大学国際金融センター・ファカルティ・フェロー、カリフォルニア大学特別任期金融論教授、北京大学光華管理学院特別任期金融論教授。中国帰国前にカリフォルニア大学金融論終身教授となる。行動ファイナンス、投資論、コーポレートファイナンス、アジア金融市場論を専門とする。ファイナンス、経済学、マネジメント、法律分野の有力な専門誌に多数の論文を寄稿。アカデミックな研究に加えて、幅広くアセットマネジメント会社のアドバイスも行う
森山文那生[モリヤマフナオ]
実務翻訳者・出版翻訳家。シティバンク、リーマン・ブラザーズといった米国系金融機関勤務を経て、翻訳者に転身。アーサー・アンダーセン、KPMG、ウォール・ストリート・ジャーナル、三菱東京UFJ銀行等の翻訳者を務め、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yes5&3
Hatann
Hiroo Shimoda
Kentaro