世界経済 危険な明日

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  • サイズ B6判/ページ数 411p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532357153
  • NDC分類 333.6
  • Cコード C0033

出版社内容情報

巨大な危機か、再生か。世界経済は重大なT字型の分岐に向かっている。NYTベストセラー書待望の邦訳が登場!成長か、崩壊か。
命運を分かつ
「T字路」に備えよ!
世界屈指のエコノミストによる警告!

ニューヨーク・タイムズ紙ベストセラー!


■現在、経済が突き進んでいる道は終わろうとしている。われわれはさまざまな道標を目にする。成長の停滞、拡大する不平等、下がらない高水準の失業率、神経質に動く金融市場などだ。すぐにわれわれは、分岐点に到達するだろう。ひとつは、新たな成長、繁栄、および金融の安定への道であり、もうひとつは、景気後退と市場混乱への道だ。
■世界で最も影響力のあるエコノミストのひとり、モハメド・エラリアンは、本書で、グローバルな経済とマーケットが向かう未来を展望し、経済の不確実性と金融の不安定性の時代に、われわれ個人が、そして社会が直面する選択について説く。
■2008年の世界経済危機への対応に始まり、世界の中央銀行が、なぜ、どのようにして最も重要な政策の担い手となったのか、そして、なぜ、中央銀行は単独ではその役割を果たし続けることができないのか。モハメド・エラリアンは、これらのきわめて重大な問題を明らかにする。
■中央銀行は2008年の金融システム崩壊の危機、そしてその後何年にもわたって続いた不況から経済を救い出した。しかし、高い包括的な成長と金融の長期的な安定の回復を実現するための手段を持っていない。われわれは新たな危機に陥る前に、これまで続けてきた実験的な金融政策から、経済を苦しめ、金融に歪みをもたらしているものに標的を定める戦略へと政策を転換すべき時を迎えている。
■重要なことは、未来は運命づけられたものではない、ということだ。未来は、それぞれの家庭や投資家、企業が、そして政府が、これからどこに向かおうとするのか、その決断にかかっている。
■本書は、経済学、金融論、行動科学から得られる洞察を織り込み、私たちがこの転換点を正しく理解し、それに備え、そして、より強くなって乗り越えるために必要なツールを提供する。世界経済やマーケットの実態を包括的にとらえ、問題提起力に富んだ本書は、投資家、政策立案者はじめ、未来に関心をもつすべての人のための必読書である。
■2008年の世界的な金融危機以降、「最後の拠りどころ」となった中央銀行=金融政策には、もはや頼れない。本書は、世界経済が直面している新たな危機の実相を描き出し、迫り来る決定的な「T字路」に備えて、われわれが参照すべき考え方を説く。

第1部 本書の執筆理由、および構成と内容

第2部 状況解説:中央銀行業務の発展、崩壊、復活
 
第3部 何が起きたのか、それはどういう意味をもつのか

第4部 未来へ向けて進むべき道

第5部 「起きるはず」のことから、「起きるかもしれない」ことへ

第6部 二峰性分布の状況を乗り切るためのカギ

第7部 すべてを総合する

モハメド・エラリアン[モハメドエラリアン]
ドイツ保険会社アリアンツの首席経済顧問。オバマ政権のグローバル開発評議会議長。有力投資会社ピムコCEO、IMF副局長、ハーバード大学財団CEO、ソロモン・スミス・バーニー・マネージングディレクター、マイクロソフト投資助言委員会議長などを歴任。フィナンシャルタイムズ、ブルームバーグなど有力経済メディアに常時寄稿。世界の金融・証券関係者、政策担当者で著者を知らない人はまずいない、影響力のあるエコノミスト。

久保 恵美子[クボエミコ]
翻訳家。東京大学経済学部卒業。ノンフィクション翻訳をおもに手がける。訳書にハバード&ケイン『なぜ大国は衰退するのか』、モス『世界のエリートが学ぶマクロ経済入門』、ワプショット『ケインズかハイエクか』『レーガンとサッチャー』、コーエン『フレーミング』、バジョット『ロンバート街 金融市場の解説』、フリードマン&シュウォーツ『大収縮 1929-1933』、クラーク『10万年の世界経済史』など。

内容説明

成長か、崩壊か。命運を分かつ「T字路」に備えよ!世界屈指のエコノミストによる警告。

目次

第1部 本書の執筆理由、および構成と内容
第2部 状況解説:中央銀行業務の発展、崩壊、復活
第3部 何が起きたのか、それはどういう意味をもつのか
第4部 未来へ向けて進むべき道
第5部 「起きるはず」のことから、「起きるかもしれない」ことへ
第6部 二峰性分布の状況を乗り切るためのカギ
第7部 すべてを総合する

著者等紹介

エラリアン,モハメド[エラリアン,モハメド] [El‐Erian,Mohamed A.]
オバマ大統領のグローバル開発諮問会議議長、有力投資会社PIMCOの親会社であるドイツ保険会社アリアンツの首席経済顧問。PIMCOの前CEO・共同CIO。フィナンシャル・タイムズ紙コントリビューティング・エディター、ブルームバーグ・コラムニストを務める。IMF副部長、ソロモン・スミス・バーニー社マネージング・ディレクター、ハーバード大学基金CEOを歴任。著書When Markets Collide(邦訳『市場の変相』)はフィナンシャル・タイムズ紙・ゴールドマン・サックス社の年間最優秀ベストビジネス書に選ばれ、ニューヨーク・タイムズ、ウォール・ストリート・ジャーナル両紙のベストセラーとなった

久保恵美子[クボエミコ]
翻訳家。東京大学経済学部卒業。ノンフィクション翻訳をおもに手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

5 よういち

100
2016年刊行。著者は米国オバマ政権時代のグローバル開発諮問会議議長を務めたケンブリッジ大学クイーンズ・カレッジの名誉フェロー、モハメド・エラリアン氏◆2016年刊行当時の世界の経済状況と問題点と今後の見通しについて著者の持論が記された本であるが、この2020年最初の新型コロナウイルス騒ぎによって、完全に状況は一変した。もはや、本書に書かれていることに意味があるのだろうか。しかし、プロセスは違うが、ある意味、本書で言うところの"現在の土台が破壊される将来"を言い当ててしまったのではないかと思う。2020/06/10

ヘリウム@みあげて応援中

0
もう一度読むべし2017/01/20

Q

0
リーマンショックをなんとか乗り切った中央銀行に頼りすぎてはいけないという警告を発する本。本書は2016年翻訳だが日本でも米国でも中央銀行にはまだ矢が残っていてコロナ禍からの急速な復興を成し遂げることができたのは幸運な誤算だったろう。一方でこのMMT的な金融政策を何時まで放置して良いのかは本書での予想の範囲外ではあるが不確実性はより増していると言えるだろう。本書ではこの不確実性をT字路に例えている。一方は大きな失敗、もう一方は大きな成功。政府だけでなく個人にもできることがあると本書では締め括っている。2021/05/05

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