内容説明
高度成長期を終えた中国や伸び悩むインドを尻目に、巨大な産業集積と物流動脈が姿を現したインドシナ半島、さらにその西の「インド洋経済圏」へと、成長の軸はシフトする。新しいビジネスチャンスが次々と生まれるこのめまぐるしい変化に、わが国および企業はいかに対応すべきか。アジアで勝ち抜くための「次の一手」を示す現代アジア論第2弾。
目次
第1章 動く成長フロンティア
第2章 ASEAN二度目の春
第3章 消費するアジア
第4章 インドは張り子の象か
第5章 インド洋経済圏が熱い!
第6章 中国はどこへ行くのか
第7章 アジアの中のアジア
第8章 日本企業がアジアで勝つには
著者等紹介
後藤康浩[ゴトウヤスヒロ]
1958年生まれ。早稲田大学政経学部卒業、豪ボンド大学経営大学院修了(MBA取得)。84年日本経済新聞社入社、社会部、国際部、バーレーン駐在、欧州総局(ロンドン)駐在、東京本社産業部、北京駐在、論説委員兼編集委員、アジア部長を経て現在、日本経済新聞社編集局編集企画センター編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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奈良 楓
3
アジア株を買っているので読みました。中国では、ビッグ3は上海や北京など主要都市の会社と合弁しているが、日本の車会社は広州など地方の会社と合弁できていない、など地味な参入障壁をつけられているなど、こういう話は初めて知りました。作者はかなり緻密な分析と現地事情に長じた方と思いました、勉強になります。2014/09/06
おせきはん
1
中国のつくられた中流層、日本の主要自動車メーカーの合弁先が上海等の沿海主要都市から外されていること、インドで製造業が成長しない理由など、これまで気づかなかったアジア経済を見る際に注意しなければならないポイントが網羅されており、大変参考になりました。バングラデシュの造船業をはじめとするインド洋経済圏の動きも注視しようと思います。2015/08/10
しまも
1
ASEANで活躍している日本企業はどこか。(千代田化工、コナカなど) また、各国の政経状況はどうなっているのか等詳細に書かれており、ASEAN投資に興味をもてました。 他にも最後の締めにロイヤルダッチシェルの「シナリオプランニング」の話が載っていましたが、未来を予測する道具の1つになりえるのかなと思いながら読んでいました。(マウンテンシナリオ、オーシャンシナリオ) 個人的には久々に値段以上の価値がある本に出会えたのでよかったです。2014/08/19
Yoshiki Ehara
1
アジア経済の「今」と「この後」を、ものすごくわかりやすく整理してくれる、読みやすく、それでいて骨太で読み応えのある良書でした。日経新聞のベテラン記者ならでは視点で、一体化が進むACEAN、胎動するインド、成熟する中国、目覚めるインド洋経済圏・・・を俯瞰することができます。いろいろな切り口がありますが、本書は基本として押さえておくべきだと思います。また、最終章「日本企業がアジアで勝つには」で提示される3つの原則は、当たり前なようでいて鋭い指摘です。2014/04/10
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