内容説明
何が相場の頭を押さえ続けているのか?金融緩和のもと、堅調な内需や企業業績をテコに、いつ、どのような条件で反転に転じるか?株式市場を知り尽くしたベテランジャーナリストが、「日本株」を緊急点検。
目次
第1章 2012年に株価は回復できるか
第2章 日本の強さを見直すことが必要
第3章 市場と経済への誤解を解こう
第4章 「今が最悪」だから買い
第5章 谷深ければ、山は高い可能性も
第6章 企業が変われば、株価も変わる
第7章 運用ビジネス、自立への胎動
第8章 市場が求めるのは良質な規制
第9章 市場が促す経済構造転換
著者等紹介
前田昌孝[マエダマサタカ]
日本経済研究センター主任研究員。1957年生まれ。79年、東京大学教養学部教養学科国際関係論分科卒業、同年、日本経済新聞社入社。産業部、神戸支社、証券部、ワシントン支局、ヴェリタス編集部編集委員などを経て、2010年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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gokuri
2
なによりも、この本が2012年の前半にかかれたことに意味がある。 結果論の多いこの手の本の中で、きちんと株価反転の分析をしようとしていることがいいと思う。半歩先をよむとはそういいうことだ。2013/12/15
ozapin
0
気になって読み直したのは、この本に1986年以降の平均株価と10年国債利回りの相関関係グラフがあるのを思い出したからだ。15000から20000円だと10年債金利は1-6%の水準。20000円から25000円だと上が8%台までいったことが歴史的にある。というわけで歴史的にみたら今の金利は異常値に近いのだ、やはり。2013/11/17
Yudai Soshizaki
0
この本のすばらしいのは2012年6月までのマーケットに関するトピックが網羅されていること。速いことは付加価値のひとつであると再認識。サッカーまでの時間潰しには最適。2012/08/08
Susumu Kobayashi
0
本書を読むと、現状では到底株式などに投資する気にならない(株主軽視の経営体質、1970年代以降から投資を始めたとした場合、低リスクの定額貯金の方が高リスクの株式投資よりハイリターン)。結びで著者が述べた「過去の成功体験に浸る既得権益社会から努力が報われる社会に進化していかなければ、日本の再生はないと思われる」には同意。2012/08/06
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- 和書
- 日本の経済地理学50年