ベースメタル枯渇―ものづくり工業国家の金属資源問題

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  • サイズ B6判/ページ数 197p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532354831
  • NDC分類 561.1
  • Cコード C3033

内容説明

知られざる日本のアキレス腱。鉄、銅、鉛、亜鉛などのベースメタルこそが日本経済の未来を左右する!価格、埋蔵量、リサイクルなどに関する誤解を解き、日本がとるべき正しい戦略を金属資源研究のプロが明快に提示。

目次

序章 資源クライシスを正しく理解する
第1章 誤解されている資源の枯渇
第2章 レアメタルの価格高騰と供給システムのボトルネック
第3章 意外と知られていない金属資源の基礎
第4章 制約の多いリサイクルと備蓄
第5章 アジアの経済発展とメタルの需要予測
第6章 わが国の資源戦略をどのように立て直せばよいか
終章 “ものづくり工業国家”にふさわしい資源戦略を
補遺 東日本大震災と資源問題

著者等紹介

西山孝[ニシヤマタカシ]
京都大学名誉教授、東京大学生産技術研究所サステイナブル材料国際研究センターシニア協力員。専門は資源地質学、資源経済学

前田正史[マエダマサフミ]
東京大学理事・副学長、東京大学生産技術研究所教授、日本学術会議会員。専門は循環材料学、材料熱力学、素材プロセス工学、環境科学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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姉勤

22
土壌や鉱石に希薄に含まれる金属をレアメタルと呼ぶのに対して、鉄や銅、アルミなど人間の生活に欠かせない金属を、ベースメタルという。鉱山の問題、リサイクル率の低さなどベース金属に対した解説よりも、大半がレアメタルについて語られ、特に中国が輸出を不当に規制した際のリスク予想を説いている。日本の代替物質の開発と、中共が己の愚策に気づいた事により、レアメタル不足の危機的状況は脱した感もあるが、市場を牛耳る鉱物メジャーや、資源ナショナリズムのリスク、万能感を持って報道されるリサイクルの不具合が理解できた。2015/11/25

Humbaba

6
新しい鉱床を探すというのは資源を手に入れるためには順当な方法であるといえる。しかし、運良く見つかったとしてもそれは今日明日という話ではなく、数年というスパンが必要になる。数カ月分の備蓄しかない以上はそれほど長い間時間がかかる方法だけを進めるというのは現実的ではない。2016/06/29

メルセ・ひすい

3
15-112要は資源開発とは簡単に生産ラインを増設してすばやく量産できる?!おっとっと、それは到底至難の業である。その筋の情報 都合が良いデーター? ?つじつまが合っていても客観的に見ると現実離れしており、結論が乖離しているが、ほとんどである。鉄、銅、鉛、亜鉛などのベースメタルこそが日本経済を左右する。価格、埋蔵量、リサイクルなどに関する誤解を解き、日本がとるべき正しい戦略を金属資源研究のプロが明快に提示する。資源国の恐怖!枯渇した場合収入はゼロに。ナウルの恐怖リン鉱石が20世紀末に鉱石が枯渇した。 2012/01/07

デコボコ

1
 ベースメタルだけでなくレアメタルもちゃんと押さえてる。金属資源の歴史と現状について、時間スケールという観点からまとめた好著。 個人的にはコンゴでのコルタン採掘現場の事情とかについて知りたかったけれど。2013/03/12

Yoshiki Ehara

1
金属資源の生産と消費の現状について、最新かつフェアな数字を挙げて説明されている。例えば中国のレアアース禁輸措置前後にメディアが大騒ぎしていた頃に言われていたいくつかの誤解やミスリードを正しく理解する助けにはなる。 ただ、特に国際情勢と資源について問題意識を持ってこの分野を追いかけている私には、資源メジャーの最近の動きや資源ナショナリズム(触れてはいるがたった10行)、「資源の呪い」と国際紛争、EITI等の国際的な取り組みについてほとんど触られていないため、あまり参考にはならなかった。2012/05/08

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