出版社内容情報
ギリシャの経済危機は欧州連合が創設時から抱えていた矛盾を表面化させた。欧州中央銀行は、この資本主義の危機をいかに乗り越えればよいか。ユーロ危機の本質を、深い歴史的洞察も交えて、詳細に分析した。
プロローグ
第１章 復権したのはバジョットか、ケインズか
第２章 マジック・ナンバー
第３章 大恐慌に学ぶ
第４章 ヨーロッパの危機とドイツ
第５章 中央銀行の役割再考
第６章 出口戦略の課題
エピローグ
参考文献
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内容説明
世界経済危機を乗り切れるか？ギリシャ発の経済危機は、欧州連合（ＥＵ）発足時の矛盾を露わにしながら、世界的広がりを見せている。中央銀行の採るべき対応策を、経済史の教訓も踏まえて、実証的・理論的に探る。
目次
第１章 復権したのはバジョットか、ケインズか
第２章 マジック・ナンバー
第３章 大恐慌に学ぶ
第４章 ヨーロッパの危機とドイツ
第５章 中央銀行の役割再考
第６章 出口戦略の課題
著者等紹介
竹森俊平［タケモリシュンペイ］
慶應義塾大学経済学部教授。１９５６年東京生まれ。８１年慶應義塾大学経済学部卒業、８６年同大学院経済学研究科修了。同大学経済学部助手、８９年、米国ロチェスター大学経済学博士（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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koji
1
おそろしいほど的確にユーロの欠陥を言い当てています。ギリシャ問題は、ドイツ問題であり、日本問題でもあります。本書の著者は「政治が中央銀行の行動を全面的にバックアップする限りにおいて、中央銀行は「最後の貸し手」の機能を全うできる」と言っています。マジックナンバーを理解し、金融政策を再学習したいと思います。（以前、別のペンネームで書いたものをｋｏｊｉに移しました。） 2010/08/14
Kazuyuki Kuroki
0
ある程度マクロ経済を知っていれば、大変勉強になる。でも竹森俊平がなぜこんなに財政健全化にこだわっているのかは、この本を読んでもやっぱり分からない。2017/01/12
ゐたふ
0
ゼミ発表の参考文献として、二年ぶりに部分的に再読。当時はよくわからなかったが、いま読み返してみると、中央銀行の役割についてわかりやすく記述してあり、たいへん参考になった。2013/05/08
ともあきほ
0
難しい・・・名目成長率が名目金利をうわまれば不動産バブルの危険性、名目金利が名目成長率を上回れば財政破たんの危険性が増すというところは分かった。 2010/11/17
taroyan
0
2010年6月末発刊の同書を再読。特に、ユーロ危機に直面する主要国ドイツの姿勢、中央銀行としてのECBの行動がつぶさに書かれており、2011年の今現在の欧州発の経済危機の状況が手にとるようにわかる内容になっているのが、著者の洞察力の鋭さを実感できる良書。2011/12/03
