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終わりなき危機 君はグローバリゼーションの真実を見たか

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  • サイズ A5判/ページ数 536p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532354077
  • NDC分類 332
  • Cコード C3033

内容説明

前例のない危機の連鎖は一体なにを意味しているのか。近代の終焉とグローバル資本帝国の興亡を一体として捉え、21世紀という未曾有の時代を鮮やかに読み解く。

目次

第1章 陸と海のたたかい―地理的・物的空間と電子・金融空間(九・一一、九・一五、そして三・一一の意味するもの―近代の終焉;何のための、誰のための景気回復か ほか)
第2章 成長神話と米国幻想―「成長」自身が「収縮」をもたらす(一九七四年になにが起きたのか;「過剰」な近代 ほか)
第3章 ヨーロッパ史と世界史の融合は可能か―「長い一六世紀」を超える二一世紀の衝撃(二一世紀のグローバリゼーションは過去とどこが違うのか;賃金下落をもたらす「利潤革命」 ほか)
第4章 「技術進歩教」神話の崩壊とヨーロッパ史の終わり―「膨張」のヨーロッパ史と「定常」の日本史(新興国インフレと先進国デフレ;欧米近代資本主義の「全地球化」の矛盾と限界 ほか)

著者等紹介

水野和夫[ミズノカズオ]
埼玉大学大学院経済科学研究科客員教授。1953年生まれ。77年早稲田大学政治経済学部卒業。80年同大学大学院経済学研究科修士課程修了。八千代証券(国際証券、三菱証券、三菱UFJ証券を経て、現三菱UFJモルガン・スタンレー証券)入社。98年金融市場調査部長、2000年執行役員、02年理事・チーフエコノミスト、05年参与・チーフエコノミスト。10年9月三菱UFJモルガン・スタンレー証券退社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hiyu

4
参考文献の量が多く、これだけでもある意味スケールの大きさが伝わる反面、理解が追いつかないというのが正直なところ。さらに本書が記されて以降も次々へと難題が押し寄せているし。成長」から「共存」への価値観へのシフトは分からないわけではない。2023/03/23

Tsutomu Yamamura

3
本文が354ページ、注記が160ページ。教養が高くないと読めない本です。西洋史、経済学、思想史、金融と幅広い知識が前提とされています。それだけに、知的刺激にあふれています。「陸と海のたたかい、ミュージアム、カフカの帝国、長い16世紀、利子率革命、空間革命」などなど私の知らない概念を前提として論が展開されていき、理解するのは大変でしたが、とても面白かったです。難しさを面白いと感じられるのはうれしいことです。学生時代に読んでいれば、知の世界の大きさに打ちのめされて少しは勉強をする気になったかもしれません。2013/11/17

ykoro

3
「陸と海の戦い」「交易条件」などの切り口で、世界の経済の変遷を分析する点は良かったが、全体に、冗長的な表現が多く(何度も同じ内容が新しい内容化のように出てくる!?)、サマリーとしては、筆者が出している「超マクロ展望 世界経済の真実 」で言い尽くされており、それで十分かも。どうしても、重箱の隅まで確認したい方は、この本がお勧め。。。。2011/12/07

あつもり

2
先進国の成長が行き詰った1970年代。その象徴がフロンティアの消滅を示すベトナム戦争の終結と、周辺国から安い原料を調達できなくなったことを示す石油危機。実物投資による成長の限界は利子率の低迷に表れる。しかし、利潤率を無理に引き上げようと①グローバリゼーションによる新しい空間の開拓(新興国及び電子・金融空間での投資)、②食糧・エネルギーの支配と値上げ(資源国の台頭と資源を巡る争いの加速)、③資源高騰でも利益極大化のための人件費の変動費化と抑制(先進国中間層の没落)が「資本のための資本主義」として追求された。2021/06/19

Tatsuya Osada Suzuki

2
ベースとして求められる知識や教養の量が膨大なので、かなり読み進めるのに四苦八苦しましたが、そうまでしてでも読む価値のある本だと思います。世界経済をここ最近で語るのでなく、人類史のタイムスケールから見つめる視点が刺激的です。ただ、内容はかなりの発想の転換を求めるもの(グローバリゼーションの進展で日本は成長しない、など)であったので、難解な(私にとって)本を読んだあげくに、海路なき大海原に放り出されるような感覚に陥りました。2013/10/01

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