出版社内容情報
ヨーロッパ諸国の新しい外交戦略「新リベラル帝国主義」とは、どんな思想で、日本や中国・北朝鮮をどう捉えているのか? その提唱者で英ブレア前首相のブレーンだったEU高官が21世紀の外交と安全保障政策を解説。
内容説明
EUが外交と安全保障政策の基盤にすえる新しいグローバル戦略―「新リベラル帝国主義」とは、どんな思想で、世界の国々をどのように色分けするものなのか。日本や中国、北朝鮮をどう捉えているのか。武力衝突やテロの温床となっているアジアやアフリカの「プレ近代国家」に対して、どのような行動をとろうとするのか。単独覇権主義をかかげる超大国アメリカと、どのように向き合うのか…。この思想の提唱者で、英ブレア前首相の外交ブレーンとして活躍した著者が、21世紀の世界秩序を構築するための現実的な方策を、数多くの史実と鋭い政治的洞察を織り交ぜながら説く。世界18カ国で出版され、英国で政治に関する優れた著作に与えられる「オーウェル賞」を受賞した話題の書が、日本の読者向けに全面改稿されて、待望の邦訳。
目次
第1部 世界の状況(古い世界秩序;新しい世界秩序;新しい世界の安全保障)
第2部 平和の条件―二一世紀の外交(外国の人間はわれわれとは違う;結局のところ、大事なのは内政である;外国の人間に影響を与えるのは難しい;外交政策は利益だけのために行うものではない;状況を拡大せよ)
第3部 パックス・アメリカーナ
著者等紹介
クーパー,ロバート[クーパー,ロバート][Cooper,Robert]
英国の上級外交官。EU理事会の対外・政治軍事問題担当事務局長。1947年英国生まれ。オックスフォード大学で学び、米国留学を経て70年、英国外務省入省。東京、ボンなどの大使館に勤務したのち89年から93年まで本省の政策企画局の責任者をつとめる。この間、イングランド銀行や内閣官房でも要職を歴任し、2002年までアフガニスタン英国特別代表。07年から現職。エリザベス女王の日本訪問に随行した功績によりロイヤル・ヴィクトリア勲章を、また後に、外交分野で傑出した功績のあった個人に授与される聖マイケル・聖ジョージ勲章(CMG)を授与されている。2005年、英国プロスペクト誌から「世界最高の知性100人」に選ばれた。『国家の崩壊―新リベラル帝国主義と世界秩序』で、英「オーウェル賞」受賞
北沢格[キタザワイタル]
中央大学経済学部准教授。1960年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科英語英文学専攻博士課程単位取得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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