米軍再編の政治学―駐留米軍と海外基地のゆくえ

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  • サイズ A5判/ページ数 452p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532353087
  • NDC分類 392.53
  • Cコード C0031

内容説明

全世界に点在する海外米軍基地はなぜ必要なのか、そもそも海外に他国の基地が存在できる理由とは何か。侵略抑止、同盟関係強化、紛争防止、グローバル補給ネットワーク…21世紀においてもその論拠は通用するのか。海外米軍基地が米国、同盟国、国際社会にもたらした影響を分析し、基地の政治学から米国再編を問う。

目次

1 歴史の遺産
2 深刻化する脆弱性―前方展開の様態の変化と、政策との関連性
3 基地の政治学―その概念についての序論
4 闘争の性質
5 基地政治の環境―比較検証
6 基地政治の解剖―四つのパラダイム
7 基地政治のマネジメント―地方の重要性
8 財政の公式―地元の利益、基地の安定、負担の分担
9 基地とアメリカの戦略―新たに生まれた選択肢
10 これからの政策と理論に向けて

著者等紹介

カルダー,ケント・E.[カルダー,ケントE.][Calder,Kent E.]
1948年米国ユタ州生まれ。ハーバード大学政治学部でライシャワー教授の指導を受け、博士号取得。1983年から2003年までプリンストン大学ウッドロー・ウィルソン政治大学院で教鞭を執る。米戦略国際問題研究所(CSIS)日本部長(1989‐1993)および、駐日米大使特別補佐官(1997‐2001)を歴任。2003年よりジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院(SAIS)エドウィン・O・ライシャワー東アジア研究センター所長。90年度大平正芳賞、有沢広巳賞、97年度アジア・太平洋賞大賞受賞

武井楊一[タケイヨウイチ]
翻訳家。1951年生まれ。早稲田大学商学部卒業。商社勤務などを経て翻訳家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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coolflat

4
米軍基地受け入れを巡る各国の政策には4つの特徴的なパラダイムがある。補償型政治、情緒型政治、強権型政治、バザール型政治である。4つの中で最も安定的なのは補償型政治であり、日本はそれに相当する。補償型に並ぶのが情緒型で、米国と文化的に強い繋がりと共同体意識を持つ国々、つまり英国や豪国である。強権型は軍事独裁政権や封建主義的発展途上国でよく見られ、韓国やスペインが相当する。バザール型は中近東の昔ながらの“ややこしく不安定な駆け引きが繰り返される”商習慣に似ている事から名づけられた。中近東の国がこれに相当する。2014/03/09

キミ兄

0
知日派の著者が世界の米軍基地を系統だって整理。☆☆☆☆。2011/06/01

bashi

0
「砂上の楼閣」米軍の海外基地の存続/撤退は、軍事戦略よりもむしろ基地を取り巻く政治経済や歴史背景に影響されるようだ。2010/10/07

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