出版社内容情報
グローバリゼーションは経済や社会にどんな影響を及ぼすのか? 当代随一の自由貿易論者であり、クルーグマンの師としても知られる著者が、経済学の考え方をベースに今世界で起きていることを分かりやすく論じる。
目次
序文
第1部 アンチ・グローバリゼーション派への提言
1章 なぜ、グローバリゼーションに反対するのか
2章 グローバリゼーション――経済だけでなく社会にももたらす恵み
3章 グローバリゼーションはもっと有益になる
4章 NGOとグローバリゼーション
第2部 グローバリゼーションの本当の顔――貿易と企業
5章 貧困は解消されたのか、深刻になったのか
6章 児童労働は増えたのか、減ったのか
7章 女性は傷つけられるのか、助けられるのか
8章 民主主義は危機に向かうのか
9章 文化は侵食されているのか、豊かになっているのか 他
第3部 グローバリゼーション――その他の側面
13章 無謀な国際金融資本主義の危険性
14章 国境を越える人の移動
第4部 適切なガバナンス――よりよいグローバリゼーションのために
15章 適切なガバナンス――概観
16章 マイナス効果にも目配りを
17章 社会的課題の達成を加速せよ
18章 移行期を乗り切る――肝心なのは最大ではなく、最適な速さ
第5部 最後に
19章 さあ、新たにはじめよう
原注
訳者あとがき
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kumazusa
0
浅学な私には一つ上のレベルの文系向けの本だな、と感じられた。所々で分からない用語があるし、例示で理解が促されない部分もあった。だからその分勉強になった。経済のグローバリゼーションにはデメリットもあるけど、メリットが大きいので、デメリット部分には対策をしつつグローバル化していこうという本だった。文化に関して恩恵だと筆者が主張することに私は賛同できないが、原発反対派が電気使ってるみたいな批判は面白かった。熟練労働者の供給が爆発的に増えている今において、何をすべきかという土台に少し要素を+できた気がする。2012/04/02
Kyo-to-read
0
グローバリゼーション推進の立場にいる筆者が反対派、及び種々挙げられている問題点に対して、コメントしていく内容だが、主題が「反論」の形式になっており、各論の形になってしまっているので、筆者がグローバリゼーション論を体系的に展開している本が読みたい。私はこのテーマについては知見が乏しいので、中々構造的に理解するのが難しかったので。また、適切な制度、スピードの点はもっと具体的な解説が読みたい。但し、貧困について述べる五章で、開発経済に言及する箇所は、関わっていただけあって、迫力があった。2012/02/12
Kazuyuki Koishikawa
0
メリットがつらつらと述べられているが、直感的に拒絶反応が発生するのをどうするかは特に書かれていない。だが過渡期の移行処置は必要とはあった。2011/12/03
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- 和書
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