出版社内容情報
数々の困難を乗り越え「はやぶさ2」「こうのとり」は栄光をつかんだ!
日本の宇宙開発チームに学ぶ、チャレンジできる組織の原点
2020年12月、小惑星リュウグウ探査の任務を無事に務めた「はやぶさ2」が帰還し、カプセルを分離した後、再び宇宙に旅立つ。また、11月には、野口聡一飛行士を乗せたアメリカの民間宇宙船の運用1号機が国際宇宙ステーション(ISS)にドッキングした。2020年代に入った今、宇宙開発は新たな局面を迎え、同時に、日本の技術と人に世界の注目が集まっている。
本書は、長く日本の宇宙開発チームの一員としてスペースシャトル利用計画、ISS計画、国産ロケット計画、宇宙探査計画など自主開発の苦闘時代と世界の最前線を見てきた筆者が、様々な困難を伴う巨大プロジェクトの裏側で、それを支える人と組織がどのように動いてきたかを、様々なエピソードとともに描く、ビジネスノンフィクション。
本書で焦点を当てるのは、「はやぶさ2」や有人宇宙計画での「未踏への挑戦」であり、スペースシャトルや国産ロケットでの「絶望的な失敗」であり、その失敗を乗り越える「再出発への挑戦」である。そして、これら困難に挑み苦難を乗り越えた「チーム一丸」の活動と、それを支え、実現させた現場の「判断」、経営の「決断」とリーダーシップを紹介する。
宇宙プロジェクトで最も重要なものは何か。それは、人であり、人が集まった「チーム」である。頭抜けた者が一人で成功させているのではない。「チーム一丸」で初めて大きな力が出る。「未踏への挑戦」も、「絶望的な失敗」を乗り越える「再出発への挑戦」も、「チーム一丸」無しには達成できない。本書を読んでいただくことで、チャレンジできる組織に必要なものが何かが理解できるであろう。
内容説明
「逆境こそが人間を飛躍させる」(糸川英夫)。「はやぶさ2」、「こうのとり」、国際宇宙ステーションでの数多くの技術者、日本人宇宙飛行士による「未踏への挑戦」も、スペースシャトル、国産ロケットでの「絶望的な失敗」を乗り越える「再出発への挑戦」も、使命を担った「チーム一丸」なしには達成できない。
目次
第1部 日本の有人宇宙活動の階段
第2部 ソ連崩壊直後の米国宇宙政策と日本
第3部 二度目のシャトル事故と日本
第4部 日本宇宙輸送の挑戦と試練
第5部 国際舞台での日本の宇宙輸送実現
第6部 小惑星探査機「はやぶさ2」
第7部 2020年代の宇宙開発への期待
著者等紹介
山浦雄一[ヤマウラユウイチ]
山浦技術経営士事務所代表。筑波大学客員教授。1976年3月東京大学工学部航空学科卒業。1978年3月東京大学大学院航空学専攻修士課程修了。1978年4月~2017年3月、宇宙開発事業団(NASDA)および宇宙航空研究開発機構(JAXA)に在籍。JAXAにおいて理事として経営企画、国際関係、産業振興、危機管理などを担当。また、最高情報セキュリティ責任者(CISO)を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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