内容説明
世界規模で激化する優秀な人材の獲得競争。高額報酬を超えるインセンティブとは何か。高騰する報酬、能力を引き出す職場環境、働きがいのある仕事の提示―。世界基準のタレントを確保するための競争の最前線を徹底解説。
目次
第1章 人材争奪のランドスケープ
第2章 人材を引き寄せる競争
第3章 問うべき「パフォーマンス」とは
第4章 タレントをかき集める
第5章 スキルギャップを埋める
第6章 日本企業にとってのチャレンジ
著者等紹介
平本宏幸[ヒラモトヒロユキ]
ウイリス・タワーズワトソンタレント&リワードディレクター。東京大学経済学部卒業後、ワトソンワイアット(現ウイリス・タワーズワトソン)入社。現在、同社の組織・人材開発領域におけるディレクター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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templecity
12
人材争奪のため高額の報酬や株価連動での報酬で人材をつなぎとめようと各社は工夫している。特に中長期で成果がでるものは株価連動での報酬が効果的。従来の給与体系では良い人材を取りにくくなっているのは確か。日本の人事制度のようにジェネラリストを育てるのは良いが、専門家を雇うのは難しい。会社が成長するためには制度も今後変化していかなければならないのか。 2019/09/08
Ryo
9
最近の若い人たちと会話していると、仕事・会社に対するスタンスの変化を強く感じる。優秀な人間ほど「内発的動機」を重視していると感じる。これは、国内ではなく特に海外で顕著となる。メディアでは海外先進企業の驚くべき高給・特別な労働環境・充実した福利厚生が取りざたされるが、グーグルの人事部長は「福利厚生で入社したメンバーはいない」というのだ。各社が最も訴求しているのは「世界で最高の仕事・チャレンジ」と言った内発的動機に訴えるものだ。明確なビジョンを建て、そこの実現の手段としての人事戦略がある。日本はどう戦う?2019/09/01
ゼロ投資大学
1
極めて優秀な人材に対する獲得競争が激しくなっている。日本企業でも優秀な人材に高額報酬を提示する企業はあるが、米国企業の場合はさらに顕著で、現金報酬と株式報酬を組み合わせて巨額の報酬を提示することがある。物を作って売ることから情報やデータに価値がある時代となり、創造性が重視されるようになってきたことも大きい。2022/10/28
NyankoroA
0
アップル、グーグルなどのトップ企業が、良い人材を確保するために、どのような方法を取っているのか分かったのは面白かった。圧倒的なパフォーマンスの人材には高い報酬を与えるだけでなく、株式報酬や仕事の面白さ、働く環境を提供していた。 日本でも将来的にはこういった流れが来るのかもしれないが、まだほど遠いように感じた。2019/10/26
ジム
0
将来性のない発想2019/08/07