出版社内容情報
「高くても売れる」仕組みをどうやって作ったのか?成城石井が全国ブランドになれた理由を、創業者が明らかにする初の著書!
内容説明
成功するベンチャービジネスのヒントが満載。「一番良い商品」を効率よく。成城石井ブランドを育てたエレガントで合理的な経営の秘密。
目次
第1章 成城石井の歴史
第2章 成城石井のコンセプト
第3章 成城石井の商品戦略
第4章 成城石井の経営戦略
第5章 成城石井の人事戦略
第6章 スーパーマーケットの将来
著者等紹介
石井良明[イシイヨシアキ]
1964年、慶應義塾大学商学部卒、家業の石井食料品店に入社。73年、父の後を継いで社長に就任。76年、社名を「成城石井」に変更し、スーパーマーケットとして営業開始。業界の先駆けとなる新ビジネスを次々と打ち出す。2004年、代表取締役を退任。現在は数社の社外取締役を務めるほか、起業家を支援する活動「メンター三田会奨学金」の代表なども務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
224
まあまあ。現役を引退した成城石井の創業者が、創業から現在に至るまでの経緯をつづった企業の自伝。けっこう具体的な事例がたくさん語られているし、地味ながらも着実に業績を伸ばしてきた成城石井がじつはそこそこ失敗してきたことも赤裸々につづられている。話の内容も店舗戦略からブランディング(とは著者本人は言ってないが)、人事、組織運営に至るまで幅広い。ただ、あとがきで「後継者が育てられなかった」と述べられているように、基本的には著者(創業者)の手腕に支えられてきたことがうかがいしれる。その徹底的な分析と行動はさすが。2018/09/01
Kawai Hideki
80
成城石井の創業者による、創業から引退までの30年の物語。父の代に世田谷区成城で営んでいた食料品店を受け継ぎ、スーパーマーケットの業態に転換。その際、目の前にあったOdakyu OXに無いものを仕入れる所からスタート。それが結果的に店の個性に。2号店以降も、地域のお客様の特性や世の中の動きを徹底的に考え、丁寧に商品を選び抜く。無名でも品質の良いものを仕入れれば、お客様は必ず気がつき、口コミが広がる。だから深い商品知識と良い舌が必要。問屋任せにせず、良いものを求めて国内外を足で探す。それが良い人脈にも繋がる。2016/06/17
もりやまたけよし
41
小売業の経営エッセンスが詰まってます。そして、石井社長の凄いトコは、人の話をよく聞くことのような気がします。2019/03/31
kiyoboo
33
最近は、駅ナカなどでも見かけることが多くなった成城石井。少し贅沢したい時にワインやチーズを購入し、割高感はあったが本書を読んで納得できた。ワイン1つにしても徹底的に研究して、輸送コンテナの改良、保管倉庫も独自に開発し、飲み頃になるまで寝かす。チーズ、海産物、コーヒーも自らが歩き回り探し店頭に並べる。ソーセージは添加物がないものを技術者をヘッドハンティングして自社製造する凝りよう。父から譲り受け、創業者的な作者が書く話はわくわくした。ただし、現在は大手の子会社になり本来の良さに陰りが生じているかもしれない。2016/08/06
ロア
26
さらに今はローソンに買収されてしまった成城石井。ここに書かれてる事がまだ継続されてるとしたら素晴らしいと思うけど、実際のところはどうなんだろう。石井さんが社長でなくなってから随分経つし、変わってしまった部分もあるのかなぁ。最近は例のプレミアムチーズケーキしか見当たらないので少々残念。売れ筋に狙いを定めるって事?以前はスイートポテトとかリンゴとか、あの形のケーキが数種類あったんだけどな。2年前の冬に販売されてたチョコケーキが大好きだった〜(๑´ω`ノノ゙✧2016/07/13