シャープ崩壊―名門企業を壊したのは誰か

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シャープ崩壊―名門企業を壊したのは誰か

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784532320560
  • NDC分類 549.09
  • Cコード C0034

内容説明

シャープは権力者の人事抗争の末に悲劇が起きた。堺工場に代表される液晶事業への身の丈にあわない巨額投資の失敗はもちろんだが、経営危機に陥った後に内紛が激化し、効果的な打開策を打ち出せず、傷口が広がったのだ。名門企業が権力抗争によって瞬く間に転落する姿を描く。

目次

序章 人事抗争による悲劇
第1章 追い込まれたプリンス
第2章 実力会長の誤算
第3章 復讐のクーデター劇
第4章 内なる敵を排除せよ
第5章 受け継げない創業精神
第6章 危機再燃で内紛勃発
第7章 頓挫した再建計画
終章 悲劇は終わらない

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

97
最初に主要登場人物のプロフィールが紹介されていて、そのままテレビドラマの脚本にも使えそうな気が…。「課長 島耕作」と「社長 島耕作」を足して2で割った感じで、テレビドラマの脚本にもそのまま使えるんじゃないスか。日曜日21:00のTBS「日曜劇場」あたりでどうでしょう?2016/05/01

きみたけ

91
読書メーターにお世話になる前に、何となく読んだような気がしました😅名門企業シャープの権力者による人事抗争によって瞬く間に転落する姿を描いた2016年刊行の本。会長・社長・副社長による統一感のない「キングギドラ経営」、液晶事業への過剰な投資による経営破綻、「語り継げても受け継げない経営」など、三洋電機の没落と同じような軌跡をたどります。現在も鴻海資本のもと再建中。前期子会社化した堺ディスプレイプロダクト関連で巨額減損計上、自己資本比率が低水準でも会社は増資せず最終利益積み上げる方針とのこと。2023/06/22

サンダーバード@読メ野鳥の会・怪鳥

91
高い技術力を誇るシャープが鴻海の軍門に下った。原因は巨額投資の失敗と、その後の経営陣の迷走にあるとしている。確かにその通りだろう。結果論だけ見て外野から批判するのは簡単だ。ではシャープはどうすべきだったのか?仮に2007年片山氏でなく自分が社長の座についたとしたらどういう手を打つのか?国内投資を控えたとしてもその後巨額投資を続ける韓国勢相手にジリ貧だ。液晶の一本足打法が良くないというが、代わりにどの事業を拡大すべきだったのか?もはや家電という産業が日本では成り立たなくなってきているのかもしれない。★★★+2016/03/26

kinkin

85
わが家のテレビはシャープ。世界の亀山モデルのステッカーが貼られている。一時期、液晶テレビはどんどん売れていた時期を知っている。それが2009年を境に下降線をたどりやがて今の状況になった。感じたのは液晶事業という成功が失敗に結びついていることだ。「成功は失敗のもと」。経営者は液晶にあぐらをかいていたことで結果多くの社員をリストラすることになった。希望退職という言葉は退職するものにとってひどい言葉だと思った。リストラする側が他の企業で役員になっていることに憤りを感じた。これからこの会社はどうなるのだろう。2016/12/03

それいゆ

81
私はシャープの株主ですが、株価の大幅下落により大損をしています。買ったときの判断が甘かったことが悔やまれます。鴻海との交渉がまとまり経営危機を脱し再建されることを願いますが、今のシャープには従業員の幸せを第一義に考え全社一丸となった経営がまったく感じられません。今になってみれば「亀山ブランド」という言葉がまぶしげに聞こえていた頃から、「うわぁー!すごいな!」と驚く反面、「えっ!こんなに投資して大丈夫?」と危惧する気持ちがありました。経営陣を一新しないとこの難局を乗り切ることはできないと思います。2016/03/10

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