リーダーの戦い方―最強の経営者は「自分解」で勝負する

内田 和成【著】

日経ＢＰＭ（日本経済新聞出版本部）（2020/06発売）

• サイズ 46判／ページ数 205p／高さ 19cm
• 商品コード 9784532320515
• NDC分類 336.3
• Cコード C0034

出版社内容情報

■リーダーシップに「正解（シングル・アンサー）」はない。戦国時代を勝ち抜いた武将たちや、最強の経営者たちは皆、「自分解」で勝負している。リーダーとして何を武器に、どう戦うべきか。あなただけの答えを見出せ。

■まずは、自分の力でコントロールできることと、できないことを区別する。両者を混同すると、リーダーとして適切な手を打てなくなる。そのうえで、経営者やリーダーの戦い方を類型化した「リーダーシップ・マトリクス」から、最も自分が得意とする戦い方を探し当てよう。

■「軍師型」「ビジョナリー型」「堅実派」「率先垂範型」といった4つの戦い方のうち、あなたが最も得意とするのはどれか。優れたリーダーは、既存事業の改革や収益改善、新規事業の立ち上げといった多様な場面を、いずれも最も自分が得意とする戦い方で勝負し、成功を手にしている。実際の企業や経営者の事例をまじえながら、リーダー、マネジャーとして成功するための原理原則を明らかにする。

内容説明

リーダーシップに「正解」はない。あなただけの答えを見出せ！優れたリーダーは“自分が最も得意とする戦い方”で勝負する。

目次

第１章　リーダーシップに正解はない（あなたの理想のリーダーは？；私にとって見本となった上司　ほか）
第２章　できることと、できないことを区別する（あなたならどうする？；「環境」と「打ち手」を混同しない　ほか）
第３章　得意技を知る―最も得意な戦い方はどれか？（好きなこと、得意なことは何か；戦略か実行か　ほか）
第４章　ジレンマを乗り越える（得意技を生かして戦う；あなたの得意技はどれか　ほか）
第５章　答えのない時代だからこそ求められるもの（時代が求める３つの条件；スピード―もうひとつの条件　ほか）

著者等紹介

内田和成［ウチダカズナリ］
早稲田大学ビジネススクール教授。東京大学工学部卒業。慶應義塾大学経営学修士（ＭＢＡ）。日本航空を経て、１９８５年ボストンコンサルティンググループ（ＢＣＧ）入社。２０００年６月から２００４年１２月までＢＣＧ日本代表、２００９年１２月までシニア・アドバイザーを務める。２００６年より現職。ビジネススクールで競争戦略論やリーダーシップ論を教えるほか、エグゼクティブ・プログラムでの講義や企業のリーダーシップ・トレーニングも行う（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Comit]

備忘録～★リーダーは4つのタイプ～軍師型、ビジョナリー、堅実派、率先垂範型～★リーダーに求められるもの、先見性、決断力、実行力、スピード～★ギャンブラーは運を天に任せる人、勝負師は最後まで運をつかもうと努力する人、最後の決め手は「人間力」と「運」～★一人で全部やらない、得意分野をフォーカス～★できる事と、できない事を区別する～★理想のリーダーは、選ぶ人によって変わる～時代とともに変わる～

2020/07/27

[しゅー]

★★★内田さんの思考本ばかり読んできたが本書が一番しっくりきた。登場する図表がどれも腹落ちすることが最大の要因だ。企業の発展段階に応じて求められるリーダーシップは異なる。従って経営者が得意とするリーダーシップと組織で必要とされているリーダーシップには必ずズレがある。そのジレンマを乗り越えるためには①できること(戦略変数）とできないこと(環境要因）を区別したうえで、自分の得意技を知る②ロールモデルを探すなど得意技の幅を広げたり、パートナーを見つけて他人の力で補完する③そのうえで自分解と理論解をすり合わせる。

2024/11/20

[Go Extreme]

ＬＤＳ正解なし　イノベーター≒変わり者　BCGダイヤモンド　創造：アントレプレナー・成長：マーケター・優位性：ストラテジスト・効率：マネジャー　どんな環境にあるか＝環境因→コントロール不可　打ち手があるか＝戦略変数→コントロール可　ＬＤＳスタイル：戦略か実行か・論理か感性か　軍師型・ビジョナリー・堅実派・率先垂範型　ロールモデル・チャレンジ・シミュレーション　チャンピオンとゴッドファーザー　先見性・決断力・実行力＋スピード　リーダーカ＝f（個性、環境、人間力、運）人間力＝チャーム＋徳　ギャンブラー・勝負師

2020/08/10

[飯塚豊]

いやーよかった！一気に読み進めた！リーダーのタイプは様々だ。自分の強みを知り、自分の得意とする戦い方をすること、当たり前のことだけど、改めて確認できた。

2020/08/21

[Qucchi]

①自分のタイプは何か（戦略/実行 x 左脳/右脳）、②立ち向かう問題の種類は何か（事業化/戦略/オペレーション/イノベーション）、③どんな環境にいて・どんな打ち手があるか、この３つをよく理解することで、問題に自分の得意技で太刀打ちできることを示唆している本。自分の得意技だと難しい箇所は、潔く他者の力を借りた方がいいなと感じた。

2024/02/03