内容説明
新興国でトップをとるための海外戦略、消費者に新たな使い方を提案してニーズを掘り起こす製品戦略、自立的な人づくりや組織づくりなど、同社のグローバル化を牽引する著者が語る。
目次
第1章 現場力でアジアを攻める
第2章 顧客は世界に広がる海外展開の進め方
第3章 市場をつくる―常に新しいことを提案する
第4章 自立的な人と組織をつくる
第5章 仕事についての考え方
巻末付録 「ユニ・チャーム語録」より
著者等紹介
高原豪久[タカハラタカヒサ]
ユニ・チャーム代表取締役社長執行役員。1961年7月生まれ。愛媛県出身。成城大学経済学部卒業後、銀行勤務を経て、91年ユニ・チャームに入社。台湾現地法人副董事長、サニタリー事業本部長、国際本部担当、経営戦略担当などを歴任後、2001年6月、代表取締役社長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Koichiro Minematsu
40
訳あって仕事上読んだ。 全てではないでしょうが、社長の会社のことは分かった。 現場で働く職員さんと話して、意識を深めたい。2024/02/19
luther0801
8
非常にわかりやすい1冊。そもそも、社内向けに毎週発信しているメッセージを元に書かれた本とのことで、納得。「経営力×現場力」の共振で経営するという理論は、「現場力」のみを訴える昨今の風潮とは一線を画すように思えるが、実際の経営とはこういうことだと思う。機に応じたキーワードも散りばめられており、いい本だと思う。10年の軸で異動を行う、というのは本当にすごいと感じた。また、コミットメントの定義付けも、シンプルだが、緊張感を生む定義だと感じる。2015/02/17
かんちゃん
7
二代目経営者として若くして社長に就任したにも関わらず、創業者を凌ぐ業績を収めている著者。 よくある自慢話の本ではない。わけ知り顔の評論でもない。著者なりの経営観を率直に語っていて、学ぶべきところが非常に多い。 素直に読める好著。2014/07/28
Emkay
3
バブル時から日経平均は半分の水準に落ち込んだままだが、株価を伸ばした日本企業もある。そのうちの一つがユニ・チャーム。雑に言えばグローバル化の時代にグローバル化を成功させた会社だが、本書は二代目社長である著者の経営方針に絞っている。やる気をどう引き出すか、現場主義と大局観をどう混ぜるか、などコンサルタントっぽい内容だが、著者ならではの特徴も読み取れる。例えば月イチ必ず行う若手との飲み会。この手の本にありがちな苦労話や自慢話が少ないのは好感を持てると同時に、その実務性こそがこの著者の特徴ではと思わせる。2014/07/28
夜郎自大
2
実父が築き上げてきた事業だからこそ、恐らく人材も優秀で豊富だったはず。日経履歴書で実父が記載していたが、能力と熱意がある人材が多かったことはわかる。だが現社長が言うように実父のイエスマン/肯定者ばかりで、39歳の青年?が上場後の大企業を実子として引継ぐわけだから、前任との比較感も半端なく、また反発も相当にあったのではないか。それを考えるとこの著作は現社長自身がいかにこの環境で生き抜いてきたかの半生録のような気がしてくる。自分がこの会社の経営者として存続するためのツールであったり、姿勢であったりの記録。2018/05/26