内容説明
「誰でもできる」は大間違い。ケアワークを“知識労働”として再評価。さらに、家庭での育児から有償介護労働までを包括的に論じることで、なぜワークライフバランスなのか、どうすれば育児や介護の質を高められるかを解明する。
目次
序章 ケアワークにまつわる社会通念
第1章 ケアワークとは何か
第2章 なぜ弱体化したのか―雇用社会化との対立を解く
第3章 働き方との相乗効果を図る―家庭におけるケアワーク
第4章 有償ケアワークを専門職化する―スキルの拡充と人材育成
終章 ケアワークの再構築
著者等紹介
西川真規子[ニシカワマキコ]
法政大学大学院経営学研究科教授・社会学博士(オックスフォード大学)。大阪府生まれ。1989年大阪大学経済学部卒業後、銀行勤務を経て、オックスフォード大学大学院へ。97年博士号取得後帰国し、98年東京大学社会科学研究所助手、2002年法政大学助教授を経て、07年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
katoyann
23
ケアワークに関する研究書。パットナムのソーシャル・キャピタル概念やホックシールドの感情労働に関する研究を援用しながら、家族内のケアワークと市場労働としてのケアワークの実践と質について論じている。ケアは、ケアを受ける人の主体性を汲み取るようなコミュニケーション能力や予めのマネジメントが必要であるという。共感力はその一つだが、ケアワークの専門性が他の仕事に比べて低く見られてしまうのは、こうしたケアに関わるスキルは専門知識として体系的に伝授するのが難しいためであるという。ジェンダーの視点も学べるので、オススメ。2023/01/11
しーば
0
ケアワークについて、インフォーマル(家庭)とフォーマル(プロの介護職)の二つの視点から見た本。専門職養成のための知識が実際の現場で要するスキルにほとんど役立っていないというデータに衝撃を受けた。2009/02/22
-
- 和書
- マンガ会社四季報で株入門