内容説明
ソ連との核兵器削減交渉など米政府の対外交渉にも参加し、ＣＩＡやＦＢＩでも講師として活躍した交渉のプロが、百戦錬磨の究極の技法を一挙解説。難交渉を合意へとまとめあげる方法を伝授。
目次
第１部 交渉に強くなる秘訣はある！（交渉は情報力・行動力の総力戦；交渉の「常識」を洗いなおせ；交渉相手の「欲望」を分析する）
第２部 交渉力を決める三つの要素（交渉パワーを二倍にする秘訣；「時間枠」を最大限に生かす法；先手必勝の「情報収集法」）
第３部 合意に導く交渉スタイル（是が非でも勝つ交渉術；「歩みより」と「協力」の交渉術；「ウィン・ウィン」の原則）
第４部 どんな困難な交渉にも打開策がある！（「らち」があかないときの交渉戦略；血の通った交渉で積極人生をつくる）
著者等紹介
コーエン，ハーブ［コーエン，ハーブ］［Ｃｏｈｅｎ，Ｈｅｒｂ］
１９３８年ニューヨーク生まれ。ニューヨーク大学卒業。ハーバード大学、イェール大学、ペンシルベニア大学ウォートン経営大学院、ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院、ＦＢＩアカデミーなどで「交渉学」の講座を担当。ビジネスはもちろん、広く国際問題の解決にあたっても輝かしい成果をあげ、その実力は世界的に高く評価されている
川勝久［カワカツヒサシ］
１９３１年生まれ。１９５３年一橋大学社会学科卒業。東京放送（ＴＢＳ）勤務時代から翻訳に携わる（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ツバメマン★こち亀読破中
21
仕事、家庭などこの世は交渉事の連続だそうで…そう言われるとそうですね！そこで大切になる①情報②時間③力の３つの要素について詳しく解説されています。「交渉は一種のゲームである」ので、決して競争型（ウィン・ルーズ）ではなく協調型（ウィン・ウィン）の交渉者でありたいと思いました。2016/04/13
デビっちん
8
かけひきは力の弱い者にもできる。交渉のプロセスがどんなものであり、交渉の技術は誰でも学んで身につけられる本。すべての交渉に影響を与える3大要素とは、①情報②時間③力 これら3つがどのように交渉の場で絡んでくるかを実務例で説明。「ウィン・ウィン」「ウィン・ルーズ」「ルーズ・ルーズ」型の交渉は、著者の造語。交渉能力とは、情報、時間、力を分析して相手の行動に影響を与える能力。例の頼みごと、情報、時間、力のどれを中心に交渉しよう？2015/02/06
GASHOW
7
FBIもののなかでは、クオリティがあまり高いものではなかった。ただ、心理交渉術というカリキュラムがあり教官がいるということが、さすがアメリカと感じさせた。著者は教官のような実務担当として、理論を実践させることに重きをおいているのかもしれない。なぜ人間は影響を受けるかという進化生物学や心理学に興味にはその分野の学者等の解説のほうが面白い。日本では、交渉術を教えているのか？そのレベルはどうなのか？どうなんでしょうね。2016/06/21
kanaoka 56
6
交渉の技術は誰でも学べるものであり、Win-Winの交渉で主体的に自分の人生を切り開いていくとともに、交渉相手にもメリットをもたらし、この世界を良い方向に変えていくことができるというもの。本の内容としては、まとまりが良く、大変わかりやすい。 それにしても、世間では交渉できない人間が如何に多く、受身で運命論的に生きている人間が多いことを改めて思います。建設的な交渉ができない人間とは関わらないという判断、その人を見る目を養い、早く見切ることが重要と思います。2023/09/03
磁石
6
「数」ではなく血のかよった「人」になれ。人の隠された願望は、面子に隠れてなかなか表に現れない。ただの他人には、誰もそれを見せてはくれない。世の中にあるすべての数値は幾人かの交渉の結果成り立ったもので、決して動かせないものではない。そこに、自分をつなげればいいだけの話。大事なのは、自分の人生を豊かにしたいと願い続けるガッツとどんな障害があっても諦めないタフさ、それと常識・常道に囚われないユニークさが必要。……他の交渉についての本と違ってこれには、著者のプロとしての血が通っている。2014/03/13
