出版社内容情報
1982年、日本を戦慄させたIBM産業スパイ事件が勃発。その真のターゲットは富士通だった! IBMに互換路線を認めさせ、コンピュータの歴史を変えた極秘交渉の全貌をスリリングなタッチで明らかにする産業秘録。
内容説明
本書はコンピュータ産業の歴史を変えたIBM・富士通秘密交渉の真実に迫る小説です。
著者等紹介
伊集院丈[イジュウインタケシ]
1958年、東京大学法学部卒業。企業数社に勤務、その間、知的財産権の知識を修得。2007年より作家活動を開始(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tpircs
1
交渉術の話。結構理不尽っぽいことを無理やり交渉する、という話なので嫌いな人は嫌いかもしれない。2012/07/19
yearning for peace
1
上司に薦められ借りて読んだ本。確かに面白い。実際に関わった人が書いているので、時の事件の背景と秘密交渉の大筋が興味深い。企業交渉のすごさと綿密さを思い知った。2008/02/15
R
0
秘密交渉という名前ながら、その実は、IBMに殺されかけた富士通が、必死にもがいた、足掻いたその姿を描いた内容でした。富士通側からの描写に始終ということから、偏りがあるかもしれないと思うものの、その企業訴訟の恐ろしさや、国を交えた企業の戦いの凄まじさが十二分に伝わる内容でした。こういった、恐ろしいビジネスが、今も日本で行われているのかと、起きたら嫌だと思いながら、起きていないと先がないとも考えさせられました。2013/04/29
sfag
0
図書館2010/10/24
Fumiya Goto
0
日本企業にとって、ソフトウェアの知的財産権に関する認識が一変した事件として有名なIBM産業スパイ事件の記録。企業間訴訟の恐ろしさをリアルに味わえるという点でも読み物として面白い。2021/10/30
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- 和書
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