出版社内容情報
成長率が5%以下に下がると、終身雇用は維持できない。では、戦後の高度成長期にできた今の制度をどう変えるか。その鍵は、仕事の値段の決め方にある。米国の職務給制の実態と、それが生み出す活力を詳説する。
内容説明
本書は、現在の日本の人事制度、くわしくは雇用制度、報酬制度、労働市場の流動性において「おかしい」と思われる点や問題点を分析し、その解決策を考える。
目次
序章 ここがおかしい日本の人事制度
第1章 もはや終身雇用は維持できない
第2章 職務給制か属人給制か
第3章 日米で異なる会社と労働市場
第4章 価値観は障害にならない
第5章 仕事の値段はどう決まるか―職務給制の仕組み(1)
第6章 どう採用され、考課されるか―職務給制の仕組み(2)
第7章 転職のある社会
第8章 人材を発掘するのではなく、浮上させる仕組み
第9章 制約からの脱出
第10章 自由労働市場、流動雇用制、職務給制への制度変換
著者等紹介
風早正宏[カザハヤマサヒロ]
1932年鳥取県生まれ。1954年岡山大学理学部物理学科卒業後、北辰電機製作所(後に横河電機に合併)入社。同社に13年間勤務した後(最終職は技術総括担当)アメリカに移住。1967年フィッシャー・アンド・ポーター社(F&P社)入社。1994年まで26年間勤務(最終職は営業・技術・経営計画担当副社長)。この間、1977年ペンシルベニア大学ウォートン・ビジネススクール大学院にてMBA取得。1989年研究論文で岡山大学より技術博士取得。1979年から90年まで、ウォートン・ビジネススクールで学外講師として「経営計画ゼミナール」を担当。学生のコンサルティング・チームが実際に企業のコンサルティングをするカリキュラムを指導。現在は、経営コンサルティング会社、MKKインターナショナル社代表。ペンシルベニア州フィラデルフィア郊外在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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