日経文芸文庫
死んでいるかしら

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  • サイズ 文庫判/ページ数 213p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784532280338
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

『生半可な學者』で講談社エッセイ賞も受賞した名手の作品を初の文庫化。レストランにおける食べ方の美学、消しゴムの自己実現と自己消滅、文庫本とラーメンの知られざる相似性。―世界がすこし違って見える、柴田目線の徒然なる日常。

目次

1(取越し苦労;ホール・イン・ワンの呪い ほか)
2(最高の食べ方;まずそうな食事について ほか)
3(消すもの/消えるもの;箱 入れる物/入る物 ほか)
4(エレベーター・ミュージック;アメリカを見る目 ほか)

著者等紹介

柴田元幸[シバタモトユキ]
1954年東京都生まれ。79年東京大学文学部卒業。ポール・オースター、スチュアード・ダイベック、スティーヴン・ミルハウザーなど、現代英米文学の翻訳を数多く手がける。1992年『生半可な學者』で講談社エッセイ賞、2005年『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞、2010年、トマス・ピンチョン『メイスン&ディクスン』(上・下)で日本翻訳文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

68
軽く読めるエッセイだけど、珍しい話題と切り口で、決して読み捨てさせない。冒頭の「取越し苦労」が、まずおもしろい。四字熟語はかた苦しいが、三字熟語は生ぬるいとか。なるほど。「自堕落」「大雑把」「太平楽」「頓珍漢」(笑)。わざとそんな単語を集めたにしても、うなずいてしまうな。「原っぱで」は、もはやエッセイを超えて、立派な短編小説だと思う。奇妙な味の。2018/11/20

Y2K☮

42
名翻訳家の博学でシュールな適当エッセイ。もっと堅物だと思っていたが、人は文体に寄らぬものだ。一年中ビールを飲み、暑い夏は半ズボンで講義をし、好きな食べ物はラーメンとカレーパンとミルキー。座右の銘は「すべてのことはどうでもいいや」一番興味のあることは「どうしたらもっと楽に暮らせるか」。村上春樹とウマが合うわけだ。権威臭や文壇臭がゼロ。とはいえ文学への目利きはさすがで、各エピソードの中で埋もれた名著をさらっと紹介してくれる。特に寺山修司の童話集とリング・ラードナーが気になった。カーヴァーもいずれ再読しよう。2016/01/19

Y2K☮

36
単行本刊行が97年で文庫化が2014年。納得。著者の名が世に広く認知されたきっかけのひとつはたぶん春樹さんだけど、いつ頃出会ったのか。やる気のない人みたいに装っているが、好きなことに熱を全振りさせる真摯で堅めな研究者というのが実態ではないだろうか。訳出に迷った際は原文に忠実な方を選んでいる印象を受けるし(カーヴァー「学生の妻」の春樹訳に関する指摘が興味深い)。文庫本をラーメンにたとえている。安くてシンプルで美味しい醤油ラーメンは古典に求めるしかないのかな。「大田区」が「太田区」じゃない理由を本書で知った。2023/08/29

たー

30
この人のエッセイは基本バカバカしいけど、さり気なく嫌味なく豆知識が披露されたりして絶妙なバランスで面白い。2014/05/16

かえる

27
村上春樹さんのエッセイが烏龍茶とするなら、柴田元幸さんのは濃い緑茶という味かな。「何年か前にあやうく妻を殺しかけたことがある」と驚きの出だしから始まる「考えもしなかった」、読書感想文の必要性を問う「文庫本とラーメン」が特に印象に残る。アメリカ文学翻訳家なのでカーヴァーやリングラードナーの一節が引用されていたり、色んな作品が出てくるので思わずニヤニヤ。「まずそうな食事について」にでてくる作品が読みたい。20年前なのにさらりと「村上春樹訳」とでてくる辺りが妙に嬉しい。ずっと仲が良いんだなぁ。2018/04/19

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