日経文芸文庫
巨大投資銀行(バルジブラケット)〈下〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 590p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784532280123
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「M&A冬の時代」に苦戦しながら、新たな時代への種まきをする桂木、金融工学を駆使して日系証券の牙城を切り崩した後、米国債不正入札による危機に立ち向かう竜神、損失先送り商品という「阿片」に代わるエマージング・マーケット開拓に取り組む藤崎―。やがて21世紀の接近とともに世界的金融再編のうねりが3人を呑み込む。バブル崩壊後の日本再生と劇的に絡み合いながら、それぞれが選んだ道とは…?

著者等紹介

黒木亮[クロキリョウ]
1957年、北海道生まれ。早稲田大学法学部卒、カイロ・アメリカン大学大学院(中東研究科)修士。都市銀行、証券会社、総合商社に23年あまり勤務し、国際協調融資、プロジェクト・ファイナンス、航空機ファイナンス、貿易金融などを手がける。2000年、『トップ・レフト』でデビュー。大学時代には箱根駅伝に2回出場し、20kmで道路北海道記録を塗りかえた。英国在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

プラス3

5
専門用語を遠慮なく使ってくるのに、読ませるのがこの人の凄いとこ。エンロンの小説も書いてたな、この人。ヤクルトの粉飾は光文社新書の『飛ばし』ですごく詳しく書かれてた記憶が。ただファイナンスのスキームは何度図を見てもわからんw。『ライアーズ・ポーカー』は本書に負けず劣らずのおもしろさだったのは保証する。読んでみて。2013/11/19

のあ

1
下巻。初めて桂木がNYに来てからもう何年も経って、次のキャリアを考える時が来た。バブルは崩壊。さらに同時多発テロも。時代が移り変わる中、桂木はもうお金は稼ぎ終わった。次は自分が社会にアウトプットをする番だ、と考えるようになる。ソルトもソロモンを離れ、藤崎もロンドンに移る。 30〜40代という人生で1番の激動の波を乗り切った彼らのそれぞれの2ndステージも描かれている。 上下巻合わせて、こういう金融、証券業界の生馬の目を抜く闘いという世界があるんだなというのだけでも感じ取れて、元気がもらえました。2021/01/24

よしたけ

1
外資系金融機関における仕事のスタイルを、肌で感じることができる一冊だった。ここのディールについて詳細なスキームや交渉の経緯が描かれており、臨場感にあふれていた。また、マネーゲームの話に終始せず、激動の日本版ビッグバンがつぶさに描かれるとともに、主人公が自分のなすべき仕事に目覚めて行く過程を、見事に描いている。2017/08/17

まっつん

1
知の武装。2016/02/27

terbagus

1
さわやかな読後感のある本でした。当時、若手銀行員として懸命にデリヴァティブについて勉強していたことを懐かしく思い出しました。今になって思うと向こうのルールでやろうとしたことが敗因とよくわかりました。退職する前に読んでいたら、と悔やまれる。2015/02/10

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