内容説明
簡潔重厚なリズムとみずみずしい感性、豊潤な心映え―李白、杜甫、陶淵明など、中国の漢詩人たちが歌った名作をよりぬき、わかりやすい解説とともに紹介。繰り返し音読して漢詩の魅力を堪能できる、大人のための一冊。
目次
愛、その喜びの歌
故旧忘れ難き歌
大自然をたたえる歌
心にかなった安らぎの歌
酒をたのしむ歌
民衆怨嗟の歌
大いなる志の歌
逆境を生きる歌
西域辺境の歌
離別悲愁の歌
隠逸遁世の歌
老いと悔恨の歌
四季折おりの歌
著者等紹介
林田愼之助[ハヤシダシンノスケ]
1932年、福岡県生まれ。九州大学大学院文学研究科助教授を経て、神戸女子大学大学院教授。現在、神戸女子大学名誉教授。文学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
1
第8章「逆境を生きる歌」も、現代の世相を背景に、読んでおきたいものである。ここでは、碁石の歌が書いてある第4章「心にかなった安らぎの歌」の中の「竹林にひびく碁石の音」を紹介したい。「地上二絶 其の一 白楽天 山僧 棊(き)に対して坐し 局上 竹陰清し 竹に映(おお)われて人の見る無く 時に聞く 子(いし)を下す声(おす)」(pp.78-79)。静寂な笹の音しか聞かれないような感じのところに、パチン、というような音が響く。そんな対局を想像させられた。気持ちが引き締まる感じがする。2012/06/15
waqwaq
0
個人的に漢文が好きです。音読するのもまた良い!あの独特のリズムがたまらないです(笑)中国の雄大な山河を想像しながら読むのが好きです。2013/04/13
-
- 和書
- 融合する法律学 〈下巻〉