• ポイントキャンペーン

日経プレミアシリーズ
裏側からみた美術史

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B40判/ページ数 170p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784532260965
  • NDC分類 702
  • Cコード C1222

内容説明

ルネサンスや印象派などメジャーなジャンル以外でも、美術史の中にはかなり刺激的で興味深いエピソードがあふれている。一風変わったトピックの中から炙り出される意外な逸話。凡人に嫉妬した天才、ヌードが取り締まられるとき…美術史の教科書には載っていない異色の掌編20話。カラー口絵つき。

目次

天才の嫉妬
不良か優等生か
ヌードが取り締まられるとき
肖像と権力
死刑囚と美術
誹謗の肖像
危険な食物
究極の身体芸術
天国への階段
本物と偽物のあいだ
聖像が隠されるとき
社会不安は美術を変え得るか
芸術家の晩年と絶筆
語ることができることとできないこと
記録と追悼
映画になった画家たち
医学と美術のあいだ
聖人の力と呪い
戦争と美術
回顧展の流行

著者等紹介

宮下規久朗[ミヤシタキクロウ]
神戸大学大学院人文学研究科准教授。1963年生まれ。東京大学文学部美術史学科卒業、同大大学院人文科学研究科修了。兵庫県立美術館、東京都現代美術館学芸員を経て現職。主な著訳書に『カラヴァッジョ』(サントリー学芸賞、地中海学会ヘレンド賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆずこまめ

14
天才から凡才への嫉妬や刺青など、こんな視点もあるんだなと、新鮮な気持ちで読めました。軽く読めるけど、著者ならではの題材なのがよかった。2015/10/15

奏市

12
美術エッセイ。知らなかった事がたくさん載っており面白かった。大恐慌があった為(ニューディール政策を通じ)、アメリカ美術が国際レベルに引き上げられたとか。モディリアーニがむちゃくちゃ美男子だったとか。なかでも、ターナーやラファエル前派の擁護者だったラスキンが、女性の裸体はヌード彫刻と同じものだと思っていた為、新婚初夜に妻の裸体見てショック受け、しまいには離婚したとは、驚き。印象深い言葉:「人々が昔から信じてきたものには、どんなものであれ、必ず何かの真実があるのだ。」是非とも生で見たい絵:藤田嗣治の戦争画。2020/05/02

Christena

7
タイトル通り、20篇の短い裏話。真面目な内容だけど、ちょっと脇道的な感じで、気軽に読めてわりと楽しかった。旅のお供にぴったり。2013/09/29

そのじつ

7
とても読みやすい、けれどとても深い考察による美術エッセイ集。著者が得た素朴な感嘆から書かれた物もあるが、評論と読んで差し支えない鋭い視点の文章が散りばめられている。そしてどの文にも共通しているのは、そも美術とは何か?を読者に問いかけるスタンス。美術史研究者としての責務を自任した姿勢に好感を持った。「誹謗の肖像」「社会不安は美術を変え得るか」「記録と追悼」で特にそう感じた。中でも「戦争と美術」で取り上げた藤田嗣治の戦争画に関する文章には衝撃を受け、向き合うべき物の凄まじく巨大な様に身震いのする思いであった。2011/09/06

雨女

5
美術史の豆知識のようなところが大きいかなと思った。読んだ当時はあまり美術史に詳しくなかったので読んでいて新鮮なものが多かった。宗教画に隠されたモチーフの意味やヌード彫刻に女性の幻影をみるジョン・ラスキンの話が面白かった。2013/06/06

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/660600
  • ご注意事項

最近チェックした商品