出版社内容情報
マニエリスムの雄ヤコポ・ティントレットがヴェネツィアのスクオーラ・ディ・サンロッコに描いた絵画群を補完すべく、17世紀に奇才フランチェスコ・ピアンタが制作した木彫群は、チェーザレ・リーパによる擬人像集成『イコノロジーア』を典拠としつつ、綺想に溢れ機知に富むバロック芸術が創案した「狂気の理法」を鮮やかに表象する。
フランチェスコ・ピアンタの奇矯な彫刻
原 註
解題 フランチェスコ・ピアンタとチェーザレ・リーパ
参考文献
人名/書名/擬人像名/作品名 索引
内容説明
マニエリスムの雄ティントレットがヴェネツィアのスクオーラ・ディ・サンロッコに描いた絵画群を補完すべく、奇才フランチェスコ・ピアンタが制作した木彫群は、リーパの擬人像集成『イコノロジーア』を典拠としつつ、綺想に溢れ機知に富むバロック芸術が創案した“狂気の理法”を鮮やかに表象する。
著者等紹介
伊藤博明[イトウヒロアキ]
埼玉大学教養学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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roughfractus02
6
文字と絵の融合であるヒエログリフから始まる本書は、身につける物に描かれたインプレッサ、死後墓石に刻まれるエピグラム、着脱可能で象眼細工に使用されたエンブレムへと、同時代的なコンテクストの高低を辿りつつ、コンテクスト自体の細部に読者を誘う。この細部を様々な記号同士の組み合わせから前景すら別のものにする力を、著者はティントレットの主題を用いたピアンタの木彫作品に見る。多数の図版と文字を見比べページを行き来する読者が本書を閉じると、表紙のクラナーハの絵の右上にラテン語で「絵は詩の如く」と描かれているのを見る。2019/09/12
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