内容説明
金融工学はリスクを計算し上手にヘッジできる最先端の技術だったはず。それなのになぜ、くり返し危機が起こるのか。もう「想定外のことが起こった!」という言い訳に騙されてはいけない!金融の専門家ほど見えなくなりがちなリスクの正体とは?仮想マーケットを舞台に「市場の本性」を暴く。
目次
第1章 マネーゲームの後始末
第2章 どこまでトレーダーを信じてよいのか
第3章 トレーダーの判断は合理的か
第4章 市場は本当に効率的か
第5章 金融工学者たちはリスクをどう捉えようとしてきたのか
第6章 金融工学モデルは使えるか
第7章 市場の本性
第8章 市場のカラクリ
著者等紹介
土方薫[ヒジカタカオル]
住友商事コモディティビジネス部・戦略提案グループ・エグゼクティブマネージャー。1983年、上智大学経済学部卒。2007年、東北大学大学院経済学研究科(前期)修了。国内外の金融機関・事業会社で金融・商品デリバティブの開発やリスクマネジメントなどを担当。08年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ango28
2
説明の際の例えがそれぞれ軽薄なのが難点。それを乗り切れれば、如何にヘッジファンドが読める筈のない未来を読もうとして大失態を招く事になるかを客観的に示してくれる。投資の成功者は結局、大運の享受者か詐欺師のどちらかしかいないんだとよく分かる。2010/06/20
yuka_tetsuya
2
複雑な現象の未来の振る舞いを、我々は過去の経験から完全には予測できない。そこには社会を営む人間の心理が影響しているからだ。『まぐれ』や『ブラックスワン』をまとめてわかりやすく解説した本である。2009/07/28
hitochan
1
LTCMの話、分かりやすかった。2013/05/29
Row_the_Punks
1
リスクと不確実性の違い、心理的バイアスなど興味深い。やはりインデックスファンドに積立投資が一番良さそうだ。2013/04/07
のろろ
1
LTCM破綻のストーリーは様々な経済学書に登場するが、この本の説明が一番わかりやすかった。2013/01/23
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