出版社内容情報
「現代社会を深く考えるための必読書」――養老孟司
「ダイアモンド文明論の決定版的集大成」――福岡伸一
■現代西洋社会の特徴はインターネット、飛行機、携帯電話といった技術や、中央政府、司法、警察といった制度ばかりではない。肥満、座りっぱなしの働き方、豊かな食生活から生まれる疾病や、社会が豊かになったことによる宗教の役割の変化もまた、現代西洋社会の特徴なのである。
■伝統的社会に強く惹かれ、その研究者としての人生の大半をニューギニアなどの伝統的社会に捧げてきたジャレド・ダイアモンドが、現代西洋社会に住む私たちが学ぶべき人類の叡知を紹介する。
「19世紀、ダーウィンは『種の起源』などの3部作で世界の歴史と自然に対する認識を一変させた。これから1世紀先の学者たちはジャレド・ダイアモンドの3部作――『銃・病原菌・鉄』『文明崩壊』『昨日までの世界』――に対し、ダーウィンの3部作と同等の評価を下すだろう。壮大なる本書は、世界の歴史と自然のみならず、人類の「種」としての運命も描いている。ジャレド・ダイアモンドは現代のダーウィンである。『昨日までの世界』は実生活の喫緊の問題に対する解決案をとおして人々に希望を与えてくれる、時代を変える作品である」(マイケル・シャーマー 作家、科学史家)
内容説明
現代西洋社会の特徴はインターネットや飛行機といった技術や、中央政府や司法といった制度ばかりではない。オフィス労働から生まれる疾病や、宗教の役割の変化もまた、現代西洋社会の特徴である。人生の大半をニューギニアなどの伝統的社会の研究に捧げてきた著者が、現代西洋社会に住む私たちが学ぶべき人類の叡知を紹介する。
目次
第4部 危険とそれに対する反応(有益な妄想;ライオンその他の危険)
第5部 宗教、言語、健康(デンキウナギが教える宗教の発展;多くの言語を話す;塩、砂糖、脂肪、怠惰)
エピローグ 別の空港にて
著者等紹介
ダイアモンド,ジャレド[ダイアモンド,ジャレド] [Diamond,Jared]
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)医学部生理学教授を経て、現在は同校地理学教授。1937年ボストン生まれ。ハーバード大学で生物学、ケンブリッジ大学で生理学を修めるが、やがてその研究領域は進化生物学、鳥類学、人類生態学へと発展していく。アメリカ科学アカデミー、アメリカ芸術科学アカデミー、アメリカ哲学協会会員。アメリカ国家科学賞、タイラー賞、コスモス国際賞、マッカーサー・フェローシップ、ルイス・トマス賞など受賞多数
倉骨彰[クラホネアキラ]
早稲田大学卒業。テキサス大学オースチン校大学院言語学研究科博士課程修了。数理言語学博士。同校で自然言語処理を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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