内容説明
「30分でつくったカレーと3日煮込んだカレーの違いとは?」…難解な経済理論をやさしく解説する手腕に定評のある著者が、身近な話題をもとに『資本論』を案内。20世紀以降の世界に多大な影響を与えたマルクスの名著のエッセンスが楽しくわかる超訳本の決定版。
目次
第1章 なぜペットボトルのジュースは150円なのか?
第2章 年収1000万円でも生活がカツカツになる本当の理由
第3章 利益を求めるほど会社は厳しくなる
第4章 なぜパソコンの値段は下がり続けるのか
第5章 合格しないと生き残れない「命がけのテスト」
第6章 勝者だけが知っている生き残るための絶対ルール
第7章 『資本論』で読むこの世を生き抜く3つの方法
著者等紹介
木暮太一[コグレタイチ]
経済入門書作家、経済ジャーナリスト。1977年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、富士フイルム、サイバーエージェント、リクルートを経て独立。企業や大学での講演も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
123
まあまあおもしろかった。あとがきでも述べられているけれど、本書で述べられているのは「資本論」のごく一部であり、現代社会に生きている会社員の人たちが興味を持ちそうな部分だけにしぼられている。なので、結論的には会社員として頑張るのは程々にして、フリーランスとして会社に頼らずに働けるような人間になりましょうということだった。もう少し資本家と労働者の違いとか、むしろ労働者から資本家にシフトチェンジする生き方とかのハウツーがあったらもっとおもしろかったかも。2020/11/19
Y2K☮
33
「資本論」をどう日常に落とし込んで生活を好転させるか、の入門書。会社の奴隷にならないためには変化を恐れず、フリーランスのつもりで自分だけの武器を磨く。己の価値は手間をかけた時間の長さに比例するから。当たり前のように実践してた。幅広い読書に加えて競合店の棚チェックや他者のレビューを読む等々。あとは意識改革。成果主義は実は会社得。安いものばかりを買い続ける行為はバタフライエフェクトのように巡り巡って己の給料を下げる。昇給の代償にストレスも増え、解消に使う出費が嵩むぐらいなら、いまの収入で豊かに生きる道を探る。2021/01/22
みち
19
資本論に興味があり、簡単そうな本から読んでみました。大きく3つのポイントに分けて説明されています。私達の給料がどう決まっているのか。企業が努力が、労働者を苦しめる事になっていく。等。今の社会の仕組が分かりやすく書かれてありました!雇われの身では、贅沢なんかできないと改めて分り、慎ましく生活していこ。と思いました(笑)2018/10/04
ココロココ
17
マルクスの「資本論」をいつか読むために手にとってみた。 ほんの一部らしい。 フリーランス・マインドで働く。 自分がしている仕事が何の役に立っているのか自問する。2017/08/11
みんく
12
NHK「100分de名著」でも取り上げられ、今また注目されている資本論についての解説本。帯には「マルクスの名著を120分で読み解く超訳本」とある。私は、読み終わるまで300分くらいかかりましたが。現在の資本主義社会の問題点が、資本論には書いてあった。商品の値段や給料はどうやって決まるのか、なぜ私たちの貯金は増えないのかなど、そうか、そういうことか、と納得。イノベーションっていいことなのかと思ってた。150年経っても古くなっていない資本論。斎藤幸平さんの著書を読む前の足掛かりに読ませてもらいました。2021/01/28