内容説明
資本主義においては、バブルの発生とその崩壊は避けられない現象だ。少しでもその被害を少なくするために、経済学はどう答えるのか、金融規制当局は何をなしうるのか。リーマン・ショックから5年、世界金融危機は収束に向かうのか。各紙誌絶賛の名著をいよいよ文庫化。
目次
第1部 ゴーン・ウィズ・ア・バブル(錬金術の今昔物語;住宅バブル低金利犯人説を追う;バブルの積極的役割;グローバル規模で資金が動く;縮小する世界経済;世界経済を拡大する道)
第2部 学会で起こった不思議な出来事(利益追求を強める銀行とファンド;金融新技術発展の功罪;流動性のジレンマと人間行動)
第3部 流動性―この深遠なるもの(組み込まれた自動不安定拡大装置;経済学への教訓;サブプライム危機の拡大過程)
著者等紹介
竹森俊平[タケモリシュンペイ]
慶應義塾大学経済学部教授。1956年東京生まれ。81年慶應義塾大学経済学部卒業。86年同大学院経済学研究科修了。同年同大学経済学部助手。86年7月米国ロチェスター大学に留学、89年同大学経済学博士号取得(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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