出版社内容情報
西郷隆盛の薩摩軍団は次第に政府軍に追い詰められ、郷里の城山で潰滅した。反乱士族を鎮圧した大久保利通もまた翌年凶刃に斃れ、明治初期の激動の時代は終熄した
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Book Lover Mr.Garakuta
11
【図書館】【速読】:中央集権国家(大久保利通)と地方軍閥(西郷隆盛)の話。司馬史観炸裂で面白かった。2024/11/25
かのこ
4
長い長い物語の最後、西郷、桐野、大久保、川路、登場人物が次々とその生涯を終えていき、維新で武士の時代は終わったんだと思っていたけど、本当に武士の時代が終わったのは、この時だったのかなぁ…と思いました。 竜馬がゆくのような爽快感はありませんが、やはり司馬作品面白いです(^^) いつか幕末の作品を時系列順に再読したいので、その時はまたチャレンジしようと思います!2015/07/26
アンディ・ワイス
3
桐野利秋が良い。2019/06/09
ケン
2
西郷隆盛って何だったのでしょう。大久保利通の凄さに、もっとスポットライトが当たってもいいのでは……。2023/07/13
てり
2
西郷のなんとも表現のしようのないカリスマ性と、薩摩人の性質、それらが全てだったのかなぁという印象。これが中世戦国時代の話だったら、桐野など勇ましい武将として後世に伝わるだけだったろうが、これだけ細かく描写されると、現代の自分たちの価値観がそういったシンプルな見方を邪魔する。「西郷は、西郷に会う以外にわかる方法がなく、できれば数日接してみなければその重大な部分がわからない」。維新後の西郷は、この小説を読んだだけでは謎の人物としか言いようがないと思った。2020/09/18