内容説明
的確でスピーディーな行動には、クリアな現状分析と精度の高い仮説が欠かせない。「バラす」→「比べる」→「意味を読み取る」、「目のつけどころ」→「問い」→「仮説」のシンプルなフレームをもとに、事例と演習を通して、分析と仮説立案の思考技術を学ぶ。好評「ポケットMBAシリーズ」第5弾。
目次
第1部 仮説思考を身につける(仮説思考とは;分析とは;仮説とは)
第2部 分析の思考技術(データをバラす―データをバラして、使い道を広げる;データを比較する―データは比べて初めて意味を持つ;データから意味を読み取る―データの読み取りで分析の解像度を高める)
第3部 仮説立案の思考技術(目をつける―何に目をつけるかが仮説を立てる出発点;問いを立てる―問いの立て方で仮説のクオリティは決まる;仮説を導く―裏づけと問いを反映した仮説にする;仮説を検証する―精度の高い行動と仮説の進化を実現する;分析と仮説立案の実際)
第4部 仮説思考を実践するために(分析・仮説立案から行動へ;チームで仮説思考を進める)
著者等紹介
生方正也[ウブカタマサヤ]
HRデザインスタジオ代表。東京大学文学部卒業。日産自動車、ウイリアム・エム・マーサー、グロービスを経て独立。ロジカルシンキング、問題解決、仮説思考を指導すると同時に、人材育成コンサルティング、人材アセスメントプログラムの設計に従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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まつを
2
仮説思考も分析力も、精度の高い「行動」につなげるための手段であることを述べている。参考になったのは、比較したデータの意味を読みとる思考方法であった。なぜなら、比較の事実を単にまとめて報告するだけは分析とは言えない…と言う点は、自分を含め多くの資料で見受けられる様に感じるからだ。また、「比較データの項目間の関係を探る」と言う内容は、データを文章に変換する作業とも言え、仮説や推論を立案していくうえで有益な考え方であった。2015/08/22
のぼる
2
参考文献に出ていた本を読もうと思います。2014/01/20
壱萬参仟縁
1
「仮説なき分析はデータの遊び、分析なき仮説は見栄えのよい思いつき」(7ページ~)の項目は、刺激的な表現である。仮説を立てて検証するが、その仮説も練り上げられた、魅力あるものなら検証する気も出てくる。仮説が出てくるには、着眼点→問いの流れがある(9ページ)。図式化されていろいろな事例が書かれており、伊右衛門誕生の話など、秘話が知れたのはよかった。新製品を開発したり、問題点を焙り出して改善策を考えるプロセスの解説があり、理解しながら読めるのがいいところだろう。2012/07/20
たいそ
1
行動、分析、仮説立案からなる仮説思考の実践方法。解像度の高い分析、精度の高い仮説立案をどのように行うか。それらの目的は何か。仮説検証のスタイル。どう行動に結びつけるか。事例と演習が具体的で理解しやすかった。2010/11/22
はまhama
0
伊右衛門かなんかの例がイミフすぎて途中でやめた。 原理原則の説明はよかった覚え。 再読してもいいが、この手の本ならもっと良いのがありそうなので、読むことはなさそう。