内容説明
急激な近代化、高度成長の後に日本には何が残ったのか?日本が世界に誇りうるのは、自然と生活を調和させ、美を最高の到達点とする文明なのだ。国土論、教育問題から女性の生かし方、地域振興まで歴史家の視点で、21世紀の日本人に必要な発想を明らかにする日本改革へのメッセージ。
目次
プロローグ 水と緑の文明
第1章 誰のために経済発展―歴史家の視点
第2章 海こそ日本の生きる場
第3章 戸惑うなかれ日本人
第4章 美の文明でニッポン起こし
第5章 顔が見える地域になる
第6章 政治の目覚めは地域分権から
第7章 日本再生は男女共同で
第8章 教育は百年の計で
エピローグ 日本の行方
著者等紹介
川勝平太[カワカツヘイタ]
国際日本文化研究センター教授、NIRA(総合研究開発機構)理事。1948年京都生まれ。早稲田大学大学院経済学研究科博士課程修了。オックスフォード大学哲学博士。早稲田大学政治経済学部教授を経て現職。専門は比較経済史。斬新な「文明の海洋史観」を提唱し、注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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KAZOO
16
川勝さんは西洋経済史の先生ですが、小泉政権の終わりごろから政治の世界に入り込んでしまったようです。第一次安部内閣の「美しい日本」を演出していた中心が先生でした。その内容をまとめたものが本書です。道州制に近い論点を入れて書かれていてこれを実行できればという感じを持ちますが、居間静岡県知事となってどのような考え方になっているのか知りたいですね。2014/09/17
ja^2
1
ふ〜ん、この人が静岡県知事ねぇ。書いてあることは悪くないが、果たして実行力は?2009/07/10
Kjima
1
★★ 日本が外国から文化を取り入れ成熟するサイクルが2回あった。ひとつが中国アジア文明で完成が桃山文化、もうひとつが西洋文明でバブル期がそのピークという説。うーん。2010/01/29