鉄道貨物―再成、そして躍進

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  • サイズ B6判/ページ数 325p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532176310
  • NDC分類 686.6
  • Cコード C0065

出版社内容情報

旧国鉄時代、巨額赤字を累積した鉄道貨物部門は、JR貨物となり、いかに黒字化をはたしたか。経営当事者が語る信頼回復までの物語。

目次

国鉄はなぜ斜陽化したのか
第二臨調と国鉄再建監理委員会
必死の経営努力
国鉄改革と鉄道貨物輸送
鉄道貨物を分離する
貨物輸送と線路使用料
自ら選択したJR貨物
JR貨物、ついに出発
事故・災害から学ぶ
JR貨物完全民営化のための基本問題懇談会
経営の責任者となって
民営化後二十年経って
鉄道事業の黒字化達成
物流業界の過去、現在、未来

著者等紹介

伊藤直彦[イトウナオヒコ]
日本貨物鉄道株式会社名誉顧問。昭和15年7月、広島県呉市で生まれる。39年、東京大学法学部卒業、日本国有鉄道入社。45年、ワシントン州立大学経営学大学院修了、本社経理局会計課補佐。東京北鉄道管理局総務部人事課長、本社職員局職員課総括補佐、札幌鉄道管理局営業部長、大阪鉄道管理局総務部長等を経て、昭和58年、本社職員局厚生課長兼職員局調査役、60年、同貨物局営業課長。昭和62年4月、日本貨物鉄道株式会社(JR貨物)発足、同社関西支社長、平成2年、取締役総合企画本部副本部長の後、11年6月、代表取締役社長就任。19年6月、代表取締役会長を経て現職。平成23年、日本物流団体連合会会長、平成27年5月、旭日重光章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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らっそ

7
JR貨物というより国鉄の本。経営層にとって労働組合対策がどれほど過酷だったか滲み出ている。社会保険庁の問題も労働組合が鍵を握っていたっていうは初めて知った2019/01/14

すのす

3
国鉄系の本として、やや久しぶりに入手。あえてJR貨物、というところに目を引かれた。国鉄改革での貨物の全国一社体制やアボイダブルコスト方式の経緯、最近の整備新幹線との関係、モーダルシフトとトラック運送業界の担い手不足など、意外と広がりを見せた。JR貨物は次の完全民営化の候補とも聞くし、今後の物流の行く末など、興味深い論点が多かった。日本は細長い島国なので、船舶や鉄道での長距離大量画一輸送と自動車での運送を組み合わせて行くことが、重要なんだと素人ながらも感じた次第。2017/12/28

モビエイト

3
JR貨物について初めて知った事が多く良かったです。民営化前、労働組合、東北の震災など、逆境の中でも前向きに進む、考える事は必要だと思いました。2017/12/23

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1
国鉄改革を総括しようという意欲作。経営者の本において、口述筆記ではなく、本人が真剣にまとめた本というだけで加点したい。最初に基本的文書や他の論者の文章を丁寧にまとめ、国鉄改革の流れを総説しており、著者の意欲が伝わる。葛西は客貨分割の経緯を知らないと書いていたが、同書には明確に経緯が記してある。葛西が横の会社の役員に話も聞かずに独断であの手の本を書いていることがわかり興味深い。著者は、レールは一体であるべきだし、JR7社は協力しなければならないという立場を明らかにしている。現状には思うところがあるのでは。2018/01/14

竜玄葉潤

1
国鉄改革の知らなかった一面を知ることができた、興味がある人は必読、初見だったのは、鉄道貨物と組合対策でない労務面。ただ、期待していた、未来の鉄道貨物像は少なめ。2017/12/28

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