新・紫式部日記

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新・紫式部日記

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  • サイズ 46判/ページ数 227p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532171544
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

あなたは使い捨てられてはなりませぬ。私のように――
栄華をきわめつつある主の藤原道長から、物語の女房を命じられ、華麗な「源氏物語」を書き継いできたが……宮中に渦巻く陰謀に、物語が切り結ぶとき。

第11回日経小説大賞受賞!(選考委員:辻原登・髙樹のぶ子・伊集院静)

『源氏物語』を書いた紫式部の一代記。「紫式部日記」が実在の作品であるだけに、あえて「新」とタイトルにつけフィクションを紡ぎ上げたところに、作者の周到な企みがうかがえる。
本作には最新の源氏物語研究の成果が活かされている。紫式部の生涯や、『源氏物語』誕生秘話を描いた著作は、専門家によるとそれほど珍しくはない。しかし、本作は、平安時代においては、物語を書く行為そのものが政治性をおびていたことを明らかにするところが新しい。
「日記文学の傑作、しかも『源氏物語』の作者の日記に新たな日記を捏ち上げ、ぶつけるという、これほどの大胆不敵はない。パロディならともかく、真正面からオーソドックスに、とはハードルが高過ぎる。しかし、作者は鮮やかにそのハードルを跳び越え、極上の宮廷物語を物した。『源氏』を構成の中心に据え、それを下支えする本物の「紫式部日記」、それに被せるように架空の「日記」、そしてもう一つの物語『伊勢物語』を、有機的に、歯車のように?み合わせ、重層的な展開が可能になった。『源氏物語』そのものが、一層の輝きを放って読者に迫って来るという功徳も齎された」(辻原登氏選評より)

内容説明

藤原為時の娘・小姫(後の紫式部)は漢籍に親しむ文学少女。幼い頃から彼女が書く物語は評判をとっていた。時の政変により父が失脚、一家の幸せは長く続かなかったが、その後も小姫は物語を書き続け、やがて主の藤原道長から物語の女房となり藤式部と名乗るよう命じられる。「そなたの物語には宮中での役目がある」。道長の長女で入内した中宮彰子に仕え、「源氏の物語」を書き継いでいくのだが…。第11回日経小説大賞受賞作。

著者等紹介

夏山かほる[ナツヤマカオル]
1969年佐賀県生まれ。福岡女子大学文学部卒、九州大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。大学非常勤講師などを経て、主婦。2019年、『新・紫式部日記』で第一一回日経小説大賞を受賞し作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょろこ

147
魅せられた一冊。思いっきりぶっとんでいるわけじゃない。ひたすら源氏物語を執筆する藤式部(紫式部)にもしかしたらこんな絡みもあってもおかしくない…このものすごくギリギリのラインで魅せてくれるストーリーに魅せられ平安の世に心はすっかり連れて行かれた。この時代の権力争いをまざまざと感じられるところも、その権力争いへのよこしまな思惑も、親が子を思う気持ちを隠れ蓑にしてチラチラ見せてくるのが巧い。人が人を操作する、されるこの怖さ。理不尽な争いに埋められた幾人もの儚い命、想いも思わずにはいられない。2021/06/09

初美マリン

117
源氏物語でさえも、道長の権力の道具にされることに逆らいつつ書き綴った。生臭くも私にはさもありなんと納得した2020/04/07

さつき

81
紫式部を主人公にした小説。最初は周囲の女性達が楽しむくらいだった物語が、政治的思惑も絡み、どんどん有名になっていく様には現実もこうだったのかもと思わされました。日本は言霊の幸はふ国とされてきた以上、物語の力は現代の私達が思うよりずっと強かったでしょう。どういう経緯で、あれだけ複雑で内省的な筋立てが描かれていったのかは、興味深い問題です。これぞ小説と思うような大胆なストーリーが面白かったです。2021/03/18

真理そら

64
源氏物語は道長のような裕福なパトロンがついていないと書き続けるのは難しい。賢子についてのユニークな発想は女御が里で出産するのだからあってもおかしくないかもとは思う。道長は光源氏というより夕霧に似ている気がする、雲居の雁がなんとなく倫子っぽい女性に見えるからかもしれない。道長も倫子と明子に几帳面に通ってたフシがあるし…2021/07/08

榊原 香織

58
中々大胆な小説です。割と面白い。人名は難しい。 大河ドラマと設定は少々違うけど、やっぱり、道長と紫式部て、そういう関係?2024/03/25

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