出版社内容情報
難攻不落の名著として名高い『戦争論』のエッセンスを、ナポレオン戦争、第二次世界大戦などの戦争の歴史とクロスオーバーさせて会話形式で解説。名著がどのように誕生し、理解、誤解されたのかを興味深く解明する。
内容説明
『戦争論』は、祖国、プロイセンがナポレオンによって完膚なきまでに打ち破られたショックから執筆が始まった。それ故、『戦争論』の論理は、戦争そのものの歴史と対にして読み込まなければ理解できない。本書は、ナポレオン戦争から第一次世界大戦、第二次世界大戦に至る戦争の歴史を縦軸、モルトケ、シュリーフェン、レーニンらの『戦争論』受容の軌跡を横軸に解説。エピソード満載のかつてない入門書。
目次
第1章 近代戦争の特質とは(クラウゼヴィッツの「政治」とは「近代の政治」;改革派の視点 ほか)
第2章 『戦争論』成立の物語(中産階級の矛盾を体現;シャルンホルスト、シュタインとの出会い ほか)
第3章 『戦争論』受容の軌跡(「クラウゼヴィッツの使徒」モルトケ;間奏譜―ゴルツ、メッケル、森鴎外 ほか)
第4章 第一次世界大戦―受容の決算(「長かった一九世紀」と「短かった二〇世紀」;西部戦線―シュリーフェン・プラン破綻 ほか)
第5章 アメリカの参戦とロシアの戦線離脱(アメリカの参戦;ロシアの戦線離脱 ほか)
第6章 政治・技術・社会―戦間期の問題(「総力戦」とは;「近代技術」と戦争1 ほか)
第7章 第二次世界大戦―政治主義の激突(総論;大戦の契機 ほか)
著者等紹介
清水多吉[シミズタキチ]
東京大学卒業、東京大学大学院修士課程修了、立正大学教授、ニューヨーク・ホウフストラ大学客員教授、東京大学、名古屋大学、早稲田大学、静岡大学、神奈川大学、立教大学、法政大学で非常勤講師、社会思想史学会会長を歴任、現在、立正大学名誉教授
杉之尾宜生[スギノオヨシオ]
1936年生まれ、防衛大学校応用化学科卒業、陸上自衛隊入隊、第7師団戦車大隊、同偵察隊、中央調査隊、第1師団偵察隊、中央資料隊、防衛研修所戦史部、防衛大学校助教授・教授(元1等陸佐)を経て、現在、戦略研究学会・日本クラウゼヴィッツ学会顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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田中峰和
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