米中衝突を避けるために―戦略的再保証と決意

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  • サイズ A5判/ページ数 385p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532169497
  • NDC分類 319.530
  • Cコード C0031

出版社内容情報

アジアにおける米国と中国との大規模な軍事衝突はどうすれば回避できるのか? 米外交戦略の中枢を担った著者が核、通常壁、宇宙、サイバー、海洋各分野の分析を交え、悲劇的な結末を免れるための方策を提示する。

内容説明

米外交第一人者からの警告!正しい戦略がなければ、両国は軍事衝突に至りかねない!米中双方の戦略、戦力を徹底検証、紛争要因を明らかにし、有事シナリオも解説。日本の対中国アプローチにも不可欠な戦略ビジョンを描く。

目次

第1部 懸念の根拠(紛争の原因;中国の戦略を決める要因;米国の戦略を決める要因)
第2部 戦略的再保証の実際(軍事支出と軍の近代化;有事のシナリオ:危機的局面で安定性をどう高めるか;戦略的領域:核、宇宙、そしてサイバー;海外基地、戦力の配備、そして運用;おわりに;政策提言の要旨;米国と中国の海軍艦艇)

著者等紹介

スタインバーグ,ジェームズ[スタインバーグ,ジェームズ] [Steinberg,James]
1953年生まれ。イェール大学で法務博士(J.D.)。クリントン政権で国家安全保障担当の大統領副補佐官(1996‐2000年)、オバマ政権の1期目には外交ナンバーツーの国務副長官(09‐11年)を務めた。ブルッキングス研究所副所長兼外交政策研究部長、テキサス大学オースティン校リンドン・B・ジョンソン公共政策大学院院長などを歴任、11年からシラキュース大学マックスウェル行政大学院院長

オハンロン,マイケル・E.[オハンロン,マイケルE.] [O’Hanlon,Michael E.]
1961年生まれ。プリンストン大学で公共政策・国際関係論で博士号(Ph.D.)。現在、ブルッキングス研究所上級研究員兼外交政策研究部長。安全保障問題の専門家としてメディアを通じて積極的に発言し、コロンビア大学、プリンストン大学などで教鞭も執る

村井浩紀[ムライコウキ]
1984年に日本経済新聞社入社。ヒューストン、ニューヨーク、ロンドンに駐在。経済解説部長などを経て2012年から日本経済研究センター事務局長補佐

平野登志雄[ヒラノトシオ]
1985年に日本経済新聞社入社。ウィーン支局長、英文編集部次長などを経て2014年から日本経済研究センターグローバル研究室長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばぶでん

1
素人がいうのもおこがましいが、考えぬかれたゲーム理論の実践版。ただ単に自国側の安全保障を考えるだけでは「安全保障のジレンマ」に陥り、敵対状況がエスカレートしていく相互作用を指摘し、その回避のために相手方の安全保障の懸念にも配慮しあう「戦略的な再保証と決意」の考え方を提唱する。確かに実践的で説得力があるものの、この考え方によれば中国が尖閣を武力で奪取しても、米軍は同盟国である日本の信頼維持に努めながらも、直ぐに奪回してくれない可能性が高いようだ。武力優位性のない日本の立場の困難さがよくわかった。2015/04/09

在我壷中

0
現状世界情勢へ、アメリカを、中国を、韓国など以ての外!何を云われても、聞かされても唯唯『詮無い』・・・と。我が国は一体世界へ何を、国内批判勢力へ何と・・・戦後『自由』と『権利』と我が国、国民?には・・・マスメディアの未熟なる民主主義、偽善、詭弁、欺瞞とさえ・・・夫れこそ『健全な民主主義』は育つことはないのかと。世界、アメリカ、中国の問題にはなく、先ずは『国内問題』と・・・2015/05/25

ワッキー提督

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アメリカの安全保障専門家の共著。アメリカの情勢認識とその解決策として、一つの潮流であり、長期的にはこの方向性が正しいと考える。一方で、中国との認識のギャップを考えると、短期的には見通しの「甘い」面もあり、中国側に「再保証」を行わせるのは容易ではなく、現に一度拒絶されたというのが通説である。しかし、この潮流は今後も力を持つと考えられるため、日本は留意すべきである。近年、中国を交渉不可能な存在とみる向きもあるが、アメリカには本書ような流れがあることに注意しなければ、日本のみが取り残されてしまうかもしれない。2015/03/08

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