出版社内容情報
時空を超えて読まれている戦略書『孫子』。その不朽の名著を軍事戦略研究家が翻訳した待望の翻訳。現代語訳中心の読みやすいレイアウトに、軍事に関心を持つ読者も満足する訳注と重厚な解説を加えた現代人必読の書。
内容説明
史上最強の戦略の原典を、戦史研究者が明解に翻訳。現代語訳メインの斬新なレイアウト。
目次
『孫子』の体系的な思想構造
始計篇第一
作戦篇第二
謀攻篇第三
軍形篇第四
勢篇第五
虚実篇第六
軍争篇第七
九変篇第八
行軍篇第九
地形篇第十
九地篇第十一
火攻篇第十二
用間篇第十三
著者等紹介
杉之尾宜生[スギノオヨシオ]
1936年生まれ、防衛大学校応用化学科卒業、陸上自衛隊入隊、第7師団戦車大隊、同偵察隊、中央調査隊、第1師団偵察隊、中央資料隊、防衛研修所戦史部、防衛大学校助教授・教授(元1等陸佐)を経て、現在、戦略研究学会・日本クラウゼヴィッツ学会国際戦略シナジー学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
手押し戦車
7
戦に行くと決意した人は絶体絶命でも戦い抜ける。ビジネスにはビジョンを示し市場変化を機会にして極める業界を決め志高い仲間を入れ業界の胴元を目指す。道とは国家の目指す理念。天とは天候、四季。地とは戦場の地形。将とは軍事としての人格的信頼。戦いは敵を欺き戦わずして勝つ。武力戦を長期化させて国益を利した例は無い。敵の資源を取り隊列に加え再利用する。武力で百戦し百勝するのは理想では無い。武力を行使すること無く対象国を屈服させる。混乱は秩序の中に臆病は勇気の中に弱さは強さの中に。勝利とは創造すべきものである。2014/10/17
今野 富康
2
商売にも応用出来る部分が多く、何度読んでも勉強になります。個人的には孫子に関する本を開いたときに「解説じゃなくて、孫子が読みたいんだよね」と思うことが多いが、本書は、本編の訳と解説が分けられているのが良い。 「主は怒りを以て師を起こすべからず。将はいきどおりを以て戦いを致すべからず。利に合して動き、利に合せずして止まる。怒りは以て復た喜ぶべく、いきどおりは以て復た喜ぶべくも、亡国は以て復た存ずべからず。死者や以て復た生くべからず。」(火攻篇第十二)2015/08/17
クックーナ
1
体系図がいい。2014/12/05
そらパパ
1
読みやすいような読みにくいような…2018/06/25
kentake
1
孫子について書かれた本は複数出版されているが、「現代語訳」という点に惹かれ、読んだ。余計な解説がなく、孫子の全体像は分かりやすいが、内容を深く理解したい人には物足りないかもしれない。孫子の原文は、簡潔な漢文で書かれており、現代語訳する際には、かなり意訳しないと通じないことがよくわかった。2014/09/16