出版社内容情報
生者と死者が語り合う降霊会に招かれた作家の?私?は、そこで思いもかけぬ人たちと再会する……。青春時代に置き忘れたものとは。忘れちまう罪は、嘘をつくより重いんだ──
別荘地で暮らす、初老の?私?は、嵐の夜に庭に紛れ込んだ女から、降霊会に招かれる。
生者と死者が語り合う降霊会。
?私?が会いたいと念じたのは、小学校の時の友人、山野井清。
?私?は、ある理由から彼を記憶の片隅に押しやっていた──。
そして、?私?は、さらに翌日も再訪するように誘われる。
会わねばならぬ人、安保闘争が激化する青春時代に知り合った百合子に会うために……。
私たちは、戦後の急速な発展の中に、何を置き忘れてきたのか。
戦後という時代に取り残された者たちへの、心揺さぶるレクイエム。
「浅田さんの描く昭和の風景は、どれほど痛みに貫かれていたとしても、
いつもどこかあたたかい」──森絵都・解説より。
浅田 次郎[アサダ ジロウ]
著・文・その他
内容説明
初老の“私”は、嵐の夜に出会った女から降霊会に招かれる。そこで再会した今は亡き人々。その中にはある理由から記憶の片隅に押しやっていた幼い友達がいた―。更に私は翌日も再訪するよう誘われる。会わねばならぬ人々のために。戦後という時代に取り残された者たちへの鎮魂歌として著者が贈る極上の怪異譚。
著者等紹介
浅田次郎[アサダジロウ]
1951(昭和26)年、東京生まれ。著書に「プリズンホテル」「地下鉄(メトロ)に乗って」(第16回吉川英治文学新人賞)「鉄道員(ぽっぽや)」(第117回直木賞)「壬生義士伝」(第13回柴田錬三郎賞)「お腹召しませ」(第1回中央公論文芸賞、第10回司馬遼太郎賞)「中原の虹」(第42回吉川英治文学賞)「帰郷」(第43回大佛次郎賞)「おもかげ」などがある。2015年、紫綬褒章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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