内容説明
陽気な寝業師、いぶし銀の調整役、飄逸とした仕事師…。戦後日本の保守政治を動かした10人の男。
目次
三木武吉―保守合同の立役者
大野伴睦―保守合同もう一人の立役者
川島正次郎―陽気な寝業師
河野一郎―元祖豪腕政治家
芦田均―悲運の宰相
松村謙三―日中関係にかけた情熱
保利茂―いぶし銀の調整役
椎名悦三郎―飄逸とした仕事師
金丸信―政界のドン
安倍晋太郎―悲運のプリンス
著者等紹介
安藤俊裕[アンドウトシヒロ]
昭和25年(1950年)千葉県生まれ。昭和49年東京大学卒、同年日本経済新聞社入社。政治部次長、論説委員兼編集委員、論説副委員長などを経て現在、同社特別編集委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプリント
7
総理にはなれずととも確かにその時代の国政を動かした政治家たちの列伝。 取り上げている10人のうち芦田均のみ短命ではあるが総理大臣になっているが在任中以外の政治活動が際立っていたため取り上げられたのだろう。2023/12/02
ジャッカル
3
「松村謙三 日中関係にかけた情熱」を拾い読み。難しい事案を互いに礼節を守りながら話し合う松村謙三と周恩来。「私達の努力が足りない点は反省する」「松村先生は日本の保守党の領袖。私は中国共産党の幹部。意見はすべて一致するはずはありません」余白を与えるお互いの配慮がとてもよかった。2022/08/09
夢仙人
1
懐かしい政治家のショートストーリー。今も人には参考にならないか?2018/02/07
のん
1
戦後に活躍した何人かの保守政治家の生涯について人物ごとにまとめらた本。一番面白かったのは芦田均の話。芦田均というと短命政権の首相というイメージしかなかったが、実際は外交官としても知識人としても一流の人物で、疑獄事件によって内閣が短命に終わってしまったのが気の毒に感じた。他にも保利茂や安倍晋太郎、椎名悦三郎などそうそうたる面々。戦後政治史の入門書としておすすめ。2015/11/04
Kouichi Matsumura
1
人物を軸に置いているので少しわかりにくいですが、アメリカ、ソビエト、中国、台湾、韓国との関係が作られて行った経過をたどることができて面白かった。取り上げられた人は、大抵翼賛会に盾を突いて逮捕されたり、公職追放で表舞台から一度姿を消している点も面白い。挫折の度合いが大きいと、器も大きくなるのかも。味のあるエピソードもいくつか。「深く反省しております」「深くとはどういう意味か」「しみじみと反省しておる、という意味でございます」こういう、人を食った(?)受け答え、なかなかできないなぁ。2014/07/19
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