岩波新書
人物で語る物理入門〈下〉

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  • サイズ 新書判/ページ数 243,/高さ 18cm
  • 商品コード 9784004309819
  • NDC分類 420.2
  • Cコード C0242

内容説明

物理学の歴史を、重要な業績を残した人物を中心に、後世への影響も含めわかりやすく語る入門書。物理学は20世紀に、それまでの世界観を書き換えるほどの飛躍的な進歩をとげた。下巻では、この時期の一般相対性理論から量子論や宇宙論、クォーク、複雑系などをとりあげる。湯川秀樹や朝永振一郎など日本の物理学者たちも登場。

目次

第8章 空間がひずむ“一般相対性理論”―アルバート・アインシュタイン(2)
第9章 「コペンハーゲン精神」の誕生―ニールス・ボーア
第10章 宇宙の果てを覗く―エドウィン・ハッブル
第11章 原子核物理学を築いた女性たち―マリー・キュリーとリーゼ・マイトナー
第12章 「原爆の父」の刻印を背負って―ロバート・オッペンハイマー
第13章 日本の物理学の揺籃期―湯川秀樹と朝永振一郎
第14章 情報化社会の開拓者―ジョン・バーディーン
第15章 クォークから複雑系へ―マレイ・ゲルマン

著者等紹介

米沢富美子[ヨネザワフミコ]
1938年大阪府に生まれる。1961年京都大学理学部物理学科卒業。66年、同大学大学院理学研究科修了。理学博士。京都大学基礎物理学研究所助手、同助教授、慶應義塾大学助教授、同大学教授を経て、慶應義塾大学名誉教授。専攻は、理論物理学、アモルファス(非結晶物質)研究の第一人者。1996‐97年日本物理学会会長。2005年ロレアル‐ユネスコ女性科学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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KAZOO

79
上巻に引き続いてアインシュタインの後半から、ニールス・ボーア、ハッブル、キュリー、オッペンハイマー、湯川秀樹、朝永振一郎、情報化社会に関する理論のバーディーン、複雑系のゲルマンと最近まで幅広く俯瞰してくれています。私は文科系の人間ですが、この著者の岩波新書版物理学史は非常にわかりやすかった感じです。2015/09/16

トムトム

25
下巻はアインシュタインや宇宙や量子。視野を広く、概念を持つこと。LGBTQや生まれつきの障害や後天性の怪我や後遺症。そういうものだとフワッと受け入れれば、何も問題ありません。視野の狭い人って、怖いものが多くて生きにくいと思います。そのままで大丈夫ですよ。2022/07/03

チャック

6
量子論についてここまで簡潔に魅力的に書かれた本はないんじゃないかと思う。読了後にはバトンを渡されたような気持ちにさせてくれます。2013/11/26

わきが

3
アインシュタイン以降の物理学者について書かれています.第一次,第二次世界大戦の影響が色濃く出ている.権威を廃し,新しい理想に挑戦し続ける「コペンハーゲン精神」,湯川秀樹のノーベル物理学賞受賞など科学って良いなあと素直に思いました.あとがきからは著者の物理好きが伝わってきます.2013/05/17

takao

2
ふむ2023/07/20

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