内容説明
「雨のとき、走るのと歩くのとどちらが濡れない?」「“空中浮遊”写真はどうしたら撮れる?」「ヘッドスライディングすると本当に速い?」文系学生と考えたユニークな実験を楽しみながら、発想と思考の力を伸ばす極意がわかる!
目次
序章 科学的に考える(思考に「王道」なし;福澤諭吉の「実学」のすすめ ほか)
第1章 批判的に考える(科学と疑似科学の違い;予言、占い、超能力、UFO ほか)
第2章 問題を発見する(日常生活は問題発見の連続;答えより問題を探すほうが難しい ほか)
第3章 問題を解決する(問題の発見から仮説を立てる;仮説は夢を描くように ほか)
第4章 生きるために考える(「学問は何の役に立つ?」;実証科学のプロセスを身につける ほか)
著者等紹介
下村裕[シモムラユタカ]
1984年東京大学理学部物理学科卒、89年同大学院理学系研究科博士課程修了。理学博士。同大学理学部助手、慶應義塾大学法学部助教授等を経て、2000年より現職。2006~12年まで慶應義塾志木高等学校校長を兼務。ケンブリッジ大学に訪問教授として在籍中に、「回転する卵が立ち上がる現象」と出会い、その物理的機構を解明した共同研究成果を科学誌『ネイチャー』に発表した。さらに「卵は回転しながら一瞬ジャンプする」ことを予測、実証することにも成功した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Sleipnirie
2
何かを疑問に持つこと、それを考えることの大切さについて。仮説の立て方や考え方の良いやり方、作法について。 前半の疑似科学論は面白かった。 2015/04/23
youmaysay
2
科学的思考の重要性を説いた本。どちらかというと文系の人向けかな。どんな不思議も日常慣れ親しんでいると,不思議に思わなくなってしまう。センスオブワンダーを失わないように生きたいものだ。2014/04/16
ZEPPELIN
2
懐疑的な目線を身に付けて、何でもかんでも鵜呑みにするなと説く。UFOや幽霊を信じるのは勝手だけど、テレビでキャーキャー言ってるのを見ると非常に寒い。そして、好奇心のハードルを低くし、様々なことに疑問を持ち、科学的に自分の頭で考えようとも説く。今の教育は考えることより覚えることに過度に偏重しているので、これには大賛成。あんな堅苦しい化学式や数式を並べ立てて、理科を好きになれという方がおかしい。とりあえず文系人間としては、教育方法に八つ当たりしておきたい2014/02/20
Kentaro
1
ダイジェスト版からの要約 わからないものは、わからないままにいつも頭の中に入れておくということも大切です。どこがどのようにわからないのか、分類整理して頭の隅に置いておくのです。さんざん考えてどうしたらいいかわからなくなって、もういいやと思ってほかのことをしているときに、ふと答えが頭に浮かんだりします。問題発見は「習うより慣れよ」です。何回か面白い問題を発見すると、そこで学んだことをまた次の経験に生かすことができ、更に視野が広がります。最初はどんな小さなことでもいいので、他の人が考えないものを考えましょう。2018/05/14
山野たぬき
0
科学的な理性的な。2016/05/12