帝国ホテルの不思議

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  • サイズ B6判/ページ数 357p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784532167622
  • NDC分類 689.8
  • Cコード C0095

内容説明

虚と実が溶け合った職人芸が花開く舞台。誰でも知ってる帝国ホテル、誰も知らない帝国ホテル…現場の仕事人から炙り出される、一二〇年の歴史と伝統が生んだ、摩訶不思議な文化の砦。

目次

1 帝国ホテルの顔という領域(総支配人・定保英弥―「あなたの将来は?」「帝国ホテルの総支配人」;総料理長・田中健一郎―電車とヘラブナ釣りが生む傑作メニュー ほか)
2 ロビーという領域(ドアマン・皆川孝則―両替用五千円札、千円札をポケットに用意;ベルマン・二宮修平―人工呼吸用マウスピース携帯 ほか)
3 レストラン・バーという領域(オールドインペリアルバー・早津明人―魅力的な大人の坩堝たる“柿ピー”発祥の場;インペリアルラウンジアクア・勝又康治―三味三体の舞台空間で学ぶ人間学 ほか)
4 調理場・宴会場という領域(氷彫刻・平田謙三―消える芸術にいそしむ氷彫刻の左甚五郎;ベーカリー・金林達郎―パンと日本人という巨大で厄介な命題 ほか)
5 内蔵される秘密兵器という領域(シューシャイン・キンチャン―映画、ジャズ、そして靴の三味一体;プロトコール・金子孝―接遇という伝統の隠し味 ほか)

著者等紹介

村松友視[ムラマツトモミ]
1940年東京生まれ、静岡で育つ。慶應義塾大学文学部卒業。中央公論社勤務を経て、作家に。82年『時代屋の女房』で第八七回直木賞、97年『鎌倉のおばさん』で第二五回泉鏡花文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

momogaga

29
読メ開始以前の既読本。日本を代表するホテルの良さを知ることが出来ました。

まど

26
どの人も自分の職場に誇りをもっているプロの集団は、どの人もかっこよく読んでいて元気がでてきます。ホテルの中にはいろんな部署があって、影に日なたに細やかな仕事されていることにびっくりしました。さすが帝国ホテル。2012/05/19

Willie the Wildcat

25
伝統と誇り。根底の共通点は人間好き。見えざる心遣い・気配り。活き活きと、そして仕事を楽しんでいるSpecialistの集団。雇用形態に関わらず、プロ意識の高い点も印象に残る。次に、”時”を楽しむ心の余裕。音楽やお酒はもちろんだが、メニュー選びや”パン”。自身の余裕のなさを振り返ると、少々耳が痛い・・・。特にメニュー選びは楽しむようにしよう!蛇足だが、オーバー・シューズも是非試したいなぁ。2013/07/10

ジュール リブレ

17
日本最高‼ の帝国ホテルの裏側をのぞくお話。インタビューで、いろんな人たちとの会話を通じて、なぜ、No.1なのか、考えさせられる本。2011/05/15

CAFECAFE

17
普通だったら帝国ホテルの魅力、とかだろうけど、帝国ホテルの不思議と題されたこの本。作者の敬愛の念からで、ホテルの都市伝説を集めた訳ではありません(笑)。120年続く伝統を守りながら進化を続ける老舗中の老舗。でも優雅で格調高い印象でありながら、各部署で働く人のインタビューの受け答えは、とても気さくだ。直接お客と接する機会があっても無くても、どのセクションのスタッフからも、人が好き、おもてなしが好きと言うのが伝わって来る。それが帝国ホテルの魅力と強みの一つなんだろう。2011/02/09

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