出版社内容情報
デジタル+オーガニック、小売起点のショップデザイン、プロダクトとしての服--日本を代表する世界的ファッションブランドに長期取材、これまで明るみに出されなかったブランドを支えるビジネスルールを解明する!
内容説明
デザイン性の高い少量多品種の服を、ある程度選ばれた顧客に、適正な時期に売り切る。合理化・効率化できないからこそ、ブランドで共有する原理原則が必要になる。限られた市場で高付加価値を生む一歩先行くビジネスモデルの源泉。
目次
01 デザイナーズブランドにとっての小売り起点
02 「世の中にない」服を「日常の中から」創り出す
03 相反するものを両立させて継承する
04 販売は原理原則を土台に応用問題を解く
05 デザインはビジネスに不可欠である
著者等紹介
川島蓉子[カワシマヨウコ]
伊藤忠ファッションシステム・マーケティングマネジャー。1961年、新潟市生まれ。早稲田大学商学部卒。文化服装学院マーチャンダイジング科修了。84年、伊藤忠ファッションシステム入社。クルマ、家電など様々な業界に対して調査・デザイン開発などのプロジェクトを手がける。日経MJなど新聞・雑誌でも定期的に執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nbhd
15
良い本だった。デザイナー「三宅一生」についてではなく、ファッションブランド「イッセイミヤケ」にフィーチャーした本。なので、おもに事務方の話。なにしろイッセイミヤケなので、書店のビジネス本コーナーに並ぶ「お金儲け」関連本(僕にはそう見えるのですが…)とは根底から違う。それは、「お金儲けの欲望」から発するビジネスデザインではなく、三宅一生から発する「デザインの欲望」に支えられているようだ。言い換えるなら、服飾デザインのプロであるなら「仕事をする」こともデザインしなきゃ気が済まない、といったもの。ビジネスも線。2017/04/19
ybhkr
2
ISSEY MIYAKEのデザインとかインタビューを元にした本かと思ったら、ブランド戦略的な本だった。期待していたのとはちがったがISSEY MIYAKEのブランドとして常に新しく最先端であれ、という気概のようなものは伝わってきた。海外のメゾンでは当たり前にある系列店すべてがひとつに揃っている店舗を関西に出店したり、いろいろ新しい試みがあるようだ。そういや、中国からの観光客にISSEY MIYAKEは大人気。バブル期のパリのLOUIS VUITTONみたいな行列ができていた。小さな路面店でびっくりした。2017/08/12
山河童
0
イッセイミヤケを褒めたたえてる1冊。しかし、デザイナーズブランド、そのイッセイミヤケの他社との違い等、漠然とつかめたかな。ファッションにまだまだ疎い分理解度は低いけども。評価が国内外で高いのはわかった。2015/07/10
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