内容説明
ラテンの常識で何が悪い、北(アメリカ)の発想では21世紀は読み解けない!「半世紀後にはアメリカはラティーノ(中南米系住民)の国」「インカは太古の先進国」「貸した側が悪い『借金の文化』」エピソード満載の目からウロコが落ちる「逆さまの世界論」。
目次
プロローグ 逆さまの地球儀で考える
1 南の常識、北の非常識
2 太古の先進国インカへの旅
3 南北縦断の旅―自己主張する南
4 いびつな国際化、外から見た日本
エピローグ 「南コネクション」
著者等紹介
和田昌親[ワダマサミ]
1947年神奈川県生まれ。71年、東京外国語大学卒。同年、日本経済新聞社に入社。産業部記者、サンパウロ特派員、経済解説部長、欧州編集総局長、QUICK取締役、日経アメリカ社社長などを経て、日本経済新聞社常務取締役を務める。2008年よりOCS(海外新聞普及)専務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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RF1
1
視点を変えて世界を見ましょう!と。なんだか憎めないよ、アルゼンチン!思っていたよりアカデミックな感じではなくわかりやすかったけど、おいしいお肉のくだりを学校帰りの電車で読んだのはしんどかった。2012/07/09
Ryuta
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筆者の記者としての体験を元に、ラテンアメリカを内側から捉えようとした本。学術的過ぎず、具体的なエピソードもあって読みやすく、中南米に対するイメージ形成に役立った。最後の章では、日本の国際化について個人的意見を述べていて、本書の趣旨と少しずれていたという印象。2015/08/15
メルセ・ひすい
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紀行文 南米紹介 主に南米ブラジルの紹介 ステーキが旨い! ラテンの常識で何が悪い。北(アメリカ)の発想では、21世紀は読み解けない! 南半球から世界を眺めると、別の発想が生まれてくる。エピソード満載の、目からウロコが落ちる「逆さまの世界論」。2009/03/03
ゆうろう
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俺が興味あるラテンアメリカについて、『日経』の特派員だった著者が考察した書。それほど堅苦しい内容ではなく、軽いエッセイ調でスラスラと読めた。特にアルゼンチンに関しては「奥が深く、理解するには時間がかかる。どこをとっても豊かな国だ。」(P28)、「牛肉が主食と言われる」(P189)等々高評価?で、将来必ず訪れたい国だとの思いを強くした。ペルーに移住した「アンデスのシェリーマン」こと天野芳太郎氏(故人)の事は初めて知った。いつの時代にも傑出した才能を持つ人はいるものだ。リマ市内の天野博物館も是非行ってみたい。2022/05/08